ヨハネスブルグで心臓を射抜かれた話
アフリカを旅したい。
これは私たち夫婦の願望でもありました。
時間も体力も必要なアフリカの旅は、するなら今しかない。
世界一周中の私たちはそう考えました。
でも治安も悪いところが多く、移動も過酷なアフリカの旅。
私たちはそれらの不安を解消するためオーバーランドツアーに参加することにしました。
(オーバーランドツアーについてはこちらの記事から)
これで3食宿付き!トラックに乗っているだけで目的地に運んでもらえる!
よかった!よかった!
それなのに、それなのに、1つ大問題が発生!!
それは、ツアーのinとoutを世界一治安が悪いとも言われている南アフリカのヨハネスブルグを選んでしまったということ・・・
いや、わかっててヨハネスブルグを選んだのだけど、実際おなじく治安が悪いと言われるケニアのナイロビにも行ったことがあったので、まぁなんとかなるでしょって感じだった。
でもネットでヨハネスブルグの治安について調べていると、恐ろしすぎる情報が次々と上がってきた。
泣く子も黙るリアル北斗の拳の世界のヨハネスブルグは、
・腕時計をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら手首が切り落とされていた
・車で旅行者に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から荷物とかを強奪する
・「そんな危険なわけがない」といって出て行った旅行者が5分後血まみれで戻ってきた
などなど・・・
こちら参照→恐怖!世界一治安の悪い都市ヨハネスブルグの実態まとめ
こ・わ・す・ぎ・だ・YO(・∀・)
治安が不安だからオーバーランドツアーにしたのに、なにをやってるんだー!!と自分を呪ったが高いツアーのお金を払ってしまった後だったので行くしかない。
まずは、ツアー前後の宿泊を4☆ホテルで予約。いつもは安いホステルだけど、安全をお金で買うのだ。
できれば空港からの送迎もホテルにお願いしたかったのだけだ、フルで予約できなかった。
タクシーで行くしかない。
でもタクシーでも恐ろしすぎる情報が・・・
・タクシーと強盗はグルで目的地に連れて行ってもらえない
・タクシーに乗っていると強盗が乗り込んでくる
・赤信号で止まると強盗に襲われるのですべて信号無視
ハイ、だから、こ・わ・す・ぎ・だ・YO(・∀・)
ヨハネスブルグに到着した私たちは、浜口京子のお父さんばりの気合いを入れて、意を決してタクシーに乗り込んだ。
すぐに両扉のカギをかけて、外から入れないようにし、ネットのマップにピン立てし、目的地のホテルへきちんと向かっているかも確認しながら乗っていた。
こんなに命がけでタクシーに乗ることもそうそうないだろう。
私たちの不安をよそに、タクシードライバーはしっかりと仕事をし、なんの問題もなくホテルへ到着。信号も無視せずきちんと止まっていた。
ホテルのスタッフもとてもフレンドリーで一安心でした。
私たちが泊まったのは割とお金持ちの人たちが住んでる地区で、ヒルトンなどのホテルが立ち並ぶきれいな街でした。
やっぱり治安が悪いといっても、そこに生活している人たちもいるわけで、すべての場所が悪いわけではないんですよね。
それでもホテルは高い塀で囲まれており、塀の上には鉄柵があって浸入できないようになっていたことや、
ツアーの初めに寄ったコンビニではこんなマークがあるくらいなので、やっぱり治安は悪いのだと思います。
何事もなくツアーも終了しアフリカを満喫し、南アフリカ出国のヨハネスブルグの空港へ。
アフリカの食事に飽き飽きしていたので、空港でお寿司を食べた時は涙が出そうでした。
そして最後に油断したのか、ダンナさんがお寿司を食べたレストランに貴重品の入ったカバンを忘れてきてしまった!
青ざめながら戻ってみると、カバンは何も盗まれることなく私たちの元へ戻ってくた。それがとてつもなくうれしかった。
そしていよいよ南アフリカを旅立つとき。
チェックインカウンターのお兄さんが今まで出会った黒人さんの中でNo1のイケメンだった!!
ダンナさんに「私あの人がいいなぁ」と言っていたら運良くその人のところへ。
荷物を預ける際に「お酒の瓶、スプレー、ライター、拳銃なんかは持ってないかい?」
と銃で心臓を撃つマネをされて完全にハートを射抜かれてしまった(笑)
そのあともずっと冗談を言っていて笑わせてくれました。
来るときはめちゃビビって入国したけど、どうやら私たちは南アフリカに受け入れてもらえたようだ。