妄想人生
ペルー、ボリビアにまたがり、琵琶湖の12倍もあるというチチカカ湖。
標高3810mのチチカカ湖に浮かぶウロス島に行った時の話。
島と言っても、トトラという草を積み重ねて作った人造の浮島。
大小40ほどの島があり、小さい島だと6畳ほどのものから、大きい島だと教会や学校、病院もあるみたいです。
島だけでなく、家や船もトトラでできています。
伝統的な民族衣装を着ていて、女性たちはかなりカラフルな衣装。
編み物が得意でこの島ならではのかわいいお土産が売られています。
彼らの食料の中心はチチカカ湖に生息する魚であり、島の人々は主に漁業により生活を営んでいます。
こんなところで生活している人たちがいるなんて・・・と驚きです。
まるで、ワンピースにでもでききそうなファンタジーな世界にも見えます。
こういうところを旅しながら、もしも自分がこの島に生まれていたらと想像してみます。
雨が降っても大丈夫なんだろうか?
学校や病院へ通うのに、毎回船を漕がなくてはいけなくて大変だ。
子供たちも働いていたし、インターネットなんてもちろんないから娯楽は何をしているんだろう。
食事は栄養が偏りそうだし、楽しむ食事というよりは、生きるための食事なんだろう。
政府の援助はあるんだろうか?
もしかしたら若者のウロス島離れが深刻な問題になっているかもしれない。
彼らに東京のビルや新幹線などを見せたらどう思うのだろう。
島の子供たちに、キャンディーやチョコレートなどのお土産をあげるととても喜ばれるのだけど、島には歯医者がないので、そういうものはあげないようにとガイドブックに書かれていた。
彼らにとって観光客は大事な収入源の1つだけど、自分たちとあまりに違う観光客によってもたらされる問題もたくさんあるんだろうな。
毎日訪れる観光客の持ち物や装いを見て、彼らは何を思うのだろう?
世界にはこのような場所に住んでる人たちがたくさんいて、きっとここの世界しか知らずに生きてく人もたくさんいるんだと思う。
彼らが不幸だとは思わないけど、少なくともたくさんの選択肢がある中で生きている自分は幸せなんだなと思った。