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癇癪3連発の朝!〜時間と希望の折り合い、どうつける?〜

夫が早朝出勤の日の朝。重度知的障害のあるkat6a三兄弟の癇癪が三連発した日の話。


我が家の朝のスケジュール

• 8:15 三男と末っ子がスクールバスに乗る
• 8:38 長男が電車に乗る

どちらもうまくいくためには 8:00には家を出発 する必要がある。


7:30 まさかの 癇癪3連発 スタート 〜それぞれの思いと衝突〜


朝の支度がスムーズな長男、マイペースな三男、なかなか進まない末っ子。それぞれに声をかけながら調整していると、長男が「どうするの?」とサインを出してきた。


本当はもう少し状況を見てから伝えたかったけれど、逃げられない様子。説明するしかない。

• 末っ子:「スクールバスに乗りたい!」
• 三男:「学校には行きたいけど、スクールバスには乗りたくない!」
• 長男:「電車には必ず乗る!」


みんなの希望を踏まえた上で、今の進捗状況から 「このままだと兄ちゃん(長男)を電車に送ってから、三男は遅刻して学校に行くことになるかも」 と伝えた。


その瞬間、三男と末っ子が 「いやー!!」 と大騒ぎ。耳を塞ぎ、癇癪が始まり準備の手が止まる。


(ほらね、こうなるやん……。)



「嫌なんだったら、間に合うように準備しよう!!」
と励ますと、今度は長男が 「いやー!!」 と泣き出した。



「大丈夫、間に合うようにするよ!」
と声をかけると、三男がまたまた 「いやー!!」 と大騒ぎ。つられて末っ子も泣き出し大騒ぎ。



(はぁ、どうするかね……。)


7:55 母、作戦変更


ここで母、腹をくくる。

「わかった!じゃあ、こうしよう!!」
• 末っ子へ:「スクールバスに乗りたいなら、8:00までに準備を終わらせること!」
• 三男へ:「8:10までに準備が終われば、遅刻せずに学校に連れて行ける!」
• 長男へ:「必ず電車に間に合うように送る!約束する!」


日頃から「できる約束しかしない」ことで築いてきた信頼関係がここで生きる。適当にごまかしてしまうと、こういう場面では逆効果になる。


目標を明確にすると、少しずつ動き出す子どもたち。でも、母的には 「どう頑張っても学校遅刻する」 ことを確信していた。



しかし、ここではあえて言わず、見守る。今日は準備中あれこれ言わず任せることにした。


8:10 それぞれの受け入れ


結果、やはり 学校間に合わず、遅刻決定。
それぞれに目標時間を確認して間に合わなくなってしまったことを伝える。
すると、それぞれが少しずつ 「今日は仕方ない」 と諦めていく。



車に乗り込み、「折り合いをつけられたこと」 を称賛する。


8:30 いつもと違う朝の余波


学校に到着。

三男はもう「行けるモード」に入っているけれど、末っ子は 「いつもと違う」 ことに戸惑い、動けない。

少しずつ「違うこと」を受け入れられるようになるのが目標。

「今はきついけど、大丈夫。乗り越えたら、それはあなたの力になるよ。」
そう思いながらあの手この手で送り出す。

ゆっくり一歩ずつ送り出した朝だった。


振り返りと学び


癇癪三連発の朝 だったけれど、それぞれの目標を明確にし、母は 必要以上に手を出さず、見守る姿勢 で対応。

結果、長男はパニックを乗り越えて待つ経験ができ、落ち着いて電車に乗れた。
三男は遅刻したけれど、「どうしたら間に合うか」という経験を積めた。
末っ子も「いつもと違う」を少しずつ受け入れる練習ができた。

「どうせ間に合わない」と思っていても、最初からそれを言わないことが大切。 子どもたちが「どう頑張るか」を考え、経験を通して学ぶ時間を作ることが成長につながる。

来週は彼らもひとつ経験積んでいる分一筋縄では行かないはず。どう乗り切ろうかなー?と考えつつ日曜日の朝がはじまる。

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