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【Story of Life 私の人生】 第8話:小学校入学直前 〜 ランドセルを買ってもらう 

こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生 
前回は、 第7話:幼稚園時代の思い出 〜 番外編 Part 2 をお送りしました。
今回からは、私の人生の第2章となる小学生時代、最初の暗黒時代のお話をしようと思います。
今日は、小学校入学する少し前のお話をしようと思います。

1970年3月、私は幼稚園を卒園、4月に小学校に入学します。
小さい頃からずーっと一緒だった友達は、住まいは近所なんだけど、同じ町内ではなかったので、全員が同じ小学校に行く訳ではなく、3つの小学校に別れてしまうことになりました。
かなり寂しかったけど、その時はまだ「学校が終わった後は、また一緒に遊べるし、まあいいか!」という程度でした。
私の場合、家から一番近い小学校は、踏切を渡って徒歩5分くらいのところにあるのに、私の住まいは学区が違うため、結局家から15分くらいかかる、近隣3つの小学校の中で、一番遠い学校に入学することになりました。

話は、小学校入学前に遡ります。

小学校といえば、ランドセルが必需品ですよね。
私も、幼稚園卒園前に買ってもらいました。
幼稚園卒園少し前の日曜日、母に秋葉原の鴻池製作所に連れて行かれました。
普通なら、女の子は「赤」のランドセルですよね。
私も当然「赤」のランドセルを買って貰えると思っていたのですが…
老舗の革製品のお店ですから、定番の赤、黒だけではなく、茶色、紺、黄色、水色、ピンクなどなど、様々な色のランドセルが飾られていました。
母から「どれが良い?」と聞かれたので、当然「赤」を指さしたのですが…
そこで母から「赤のランドセルでも良いけど、あんたは、かなりおっちょこちょいだからなぁ。他の子のやつと同じ赤で間違えない自信ある?」と、驚愕の一言が!
それを聞いた私の頭の中は、真っ白でグルグル状態に陥り…
母からそう言われてしまうと「絶対に間違えない」という自信は全く無い。
もし間違っちゃたら、またお母さんに叱られちゃうかも…と、恐怖心も出てきて、何も言えなくなってしまいました。
それを傍で見ていた店員さん、「オレンジのランドセルも素敵ですよ、背負って見ますか?」と声を掛けてくれました。
試すだけならタダだからと、背負ってみたら「よくお似合いですよ」と。
そりゃ、店員さんはそう言いますよね(笑)
無難な赤が良いのか、想定外のオレンジの方が良いのか、決められずにしばし眺めていてたのですが…
しばらく黙っていた母から「明日になっちゃうから、いい加減決めなさい!」と割と強い口調で言われてしまい…
外で叱られたくないと思った私は、結局オレンジを選びました。
「オレンジは嫌いじゃないし、赤といえば赤(朱色)だし」と思ったのも事実だけど、家の外で親から叱られたくない、恥ずかしい思いをしたくないという気持ちが強かったと思います。
店員さんに「他と違うのは、素晴らしいことですよ!」と言ってもらい、素敵な包装をしてもらって、色はともかくランドセルを買ってもらったことが嬉しくなって、家に帰りました。

オレンジ色のランドセル

そして、3月下旬に幼稚園の卒園式。
楽しかった2年間に別れを告げます。
それから小学校入学式までの2週間くらいまでの間、新品のオレンジのランドセルを眺めながら、これから始まる小学校生活を、毎日ワクワクしながら指折り数えて過ごしていました。
でも、まさかこの「オレンジ」のランドセルが、その後想定外の事態を引き起こすことになるとは、この時は全く思いもしませんでした。

〜続く。

今日はここまでです。
次回は 第9話:小学校入学 に続きます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪

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