資産所得倍増って!?
こんばんは!
行動を促すFP*いしはらけいこです。
「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナーです。
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岸田首相が、先月初めに英国での講演で触れた、「資産所得倍増プラン」。
NISA(少額投資非課税制度)の見直しや、新しい制度を創るなどと言われていますが、まだ具体的な政策案は示されていません。
ですが、例によって報道が先走っている感じです。
このところ、情報番組などで「資産所得倍増プラン」について取り上げられています。
番組の中では、「街の声」としてインタビューVTRが紹介されていますが、「資産所得」について誤解している人が多いように感じます。
資産所得とは、資産から得られる所得のこと。
言葉そのまんまでしょ、と思うなかれ。
「資産倍増」ではありません。
「資産所得倍増」です。
「資産が倍になる投資」や、「多額の投資」と思っている人もいるようで。
では、ちょっと計算してみましょうか。
資産が1年定期預金だけ、とします。
現在の金利は年0.002%が一般的。
100万円を預けて、資産所得は20円です。
投資では、年2%の期待利回りを想定しましょう。
20円の利益を生むためには、投資元本は千円です。
つまり、
100万円の定期預金をしている人が、新たな千円の投資で2%の運用ができたら、資産所得は倍になるのです。
元本は1,001,000円。
内訳は、定期預金100万円と2%の投資千円です。
資産所得の合計は40円です。
「資産所得倍増」は、資産を倍にする話ではありません。
インタビューなどで、「投資で目減りしたら嫌だ」という声も聞かれますが、私なんか、ムダ遣いの千円なんてしょっちゅうです(笑)。
また、
最近の物価上昇では、1年前に100万円の価格だったけれど、今は1,000,020円より値上がりしている、というものも結構あるのではないでしょうか。
1,000,020円より値上がりしているものと、定期預金を比較すると?
定期預金をしていた人は、物価に対して目減りしているといえます。
リスクを取って、ある程度高い利益の運用に振り分ける、資産分散は必要だと思います。
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「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナー
行動を促すFP*いしはらけいこ
≪ライフプラン→マネープラン研究所≫
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