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サラダ油が高くなった
こんばんは!
行動を促すFP*いしはらけいこです。
「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナーです。
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物価が上がってきましたね。
4月1日に値上げする食品・加工品が多いので、なおさら印象強いです。
昨日、スーパーで900mlのサラダ油を買おうとしたら、税抜きで358円だったのでビックリ。以前なら、その商品は特売価格198円でなければ買いませんでした。
値上がりしているのは知っていましたが、こんなに高いとは。「安売りしている日に改めて買おう」と、昨日はそのスーパーで買いませんでした。
一度帰宅した後、夕方は別の用事で出かけたので、ドラッグストアに寄ってみると、その油は258円。さらに昨日はクーポンで15%引きの日で、クーポンを持っていた私は、ドラッグストアでサラダ油を買ったのでした。
それでも。
消費者物価全体を見ると、まだ、日銀が金融政策を変更するほどのインフレではなさそうです。
「元本割れはイヤ」
とおっしゃる方がいます。そういう方は、金額だけを見て、預けたり投資したりした金額が後になって減ってしまうことを嫌がっています。
それは、お金の価値を基準にした考え方です。
けれど、モノを基準に考えると、どうでしょうか。
以前なら198円で買えた油が、今は358円、いえせめて258円でも、60円の値上がりです。198円を預けたら、258円で返って来なければ元本割れと同じです。198円に対する60円は、30%です。
日銀は、
インフレ対応で金利を上げるどころか「指値オペ」を行って金利を低く押さえつけています。金利が上がると景気が腰折れになる危険をはらんでいるからです。
サラダ油は、小麦粉や大豆、ソーセージなどと並んで、特に値上がりの大きい品目です。なので30%は極端な話かもしれません。
けれど、2月の消費者物価指数(全国)は、前年同月比0.6%上昇です。日銀んが金融政策を見直すのは「安定的に2%が続く時」なので、まだ先の話です。が、実際に私たちが購入するものはジワリと値上がりしています。
一方、企業物価指数は、今年に入ってから毎月、前年比9%台の増加です。まだまだ小売価格に転嫁できていない様子がうかがえます。となると、今後考えられるのは、企業収益が圧迫されるか、耐えきれなくなって小売価格が上がるか、どちらかです。
株式益回りは7%台
株式投資をする際に、参考にされることがある「株式益回り」という指標があります。これは、企業が1年で稼いだ最終利益と株価を比較したものです。言いかえると、現在の株価を投資額とした場合、その企業は、投資してもらった資金に対して、事業でどの程度の利益を上げたかを見るものです。
2022年4月12日時点で、東証プライム市場に上場する企業の平均株式益回りは、今期予想の最終利益をベースにして、7%台です。10年国債の利回りが0.235%前後。株式益回りと10年国債利回りの差は7%近くになっています。定期預金の金利は、0.03%程度。
サラダ油の値上がりは、30%です。
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「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナー
行動を促すFP*いしはらけいこ
≪ライフプラン→マネープラン研究所≫
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