私の中の、オリーブの中の思い出
オリーブが届く
1987年、私が高校3年生の時のオリーブという雑誌が届きました。間違いなく、これは私が大学受験の時に持っていった本です。
https://note.com/keikoik/n/nafdc97f92336
載っている地図は古地図のように感じます。
私が行った記憶がある路地裏の雑貨屋さんのお店を調べる手がかりはもうないと思っていましたが、分かりました。
オ・タン・ジャティスというお店でした。写真の建物の記憶があります。フランス風のおしゃれな手芸用品が売っていて、リボンでできた小さなバラを買い、指輪の土台に、ボンドで着けた記憶があります🌹
ネットで調べてみたら、今も同じ場所に同じ名前のお店がありました。地下のカフェだったところがガレット屋さんになっています。上の階の私が行った雑貨屋さんは今もあるのか分かりません。
このオリーブに載っているお店を調べ出すと、夢中になってしまいました。グーグルマップと比べて、今はどうなっているのか確認をしました。1つ1つのお店を調べると、閉店してしまったお店も多いのですが、この後全国展開したお店、全然違う場所に移転したお店、今でもずっと同じ場所にあるお店などがありました。
すっごいワクワクしてきました。冴えなかったけれど、少女だった10代の私が心ときめかせて見ていた雑誌の中の東京の風景を、50歳になった私が同じ気持ちで眺めています。時が経って、残っている物ももう形のない物もあります。でもどちらも、今でも色々な場所にかすかに気配を感じます。
再び出会えた奇跡
こうやって再びこの雑誌を手にできたことが奇跡です。思い出の手触りを感じます。色んなことが私の作り話ではなくて、本当のことでした。昭和最後の東京を探しに、また東京に遊びに行きたいなーと思いました。
すべての過去が、誰かの心の中だったり、雑誌の中だったり、街の中にだったり、色々な場所に存在しているのだなと感じました。台湾旅行では、ほとんどが始めていくところばかりでしたが、懐かしい思い出がそこにたくさんありました。私が子どもの頃に見た風景があちこちに散りばめられてました。
私の心は5歳になったり、10歳になったり、18歳になったり、今の私に戻ったりしながら台北の街を駆け回っていました。子どもの頃に見た風景と子どもの頃の気持ちと今の私と今の台湾と…。関係がないようで、すべてが繋がっていました。
最後に
今でも可愛い物、キラキラした物が大好きです。知らない街を一人で歩くのも大好きです。これはホノルルマラソン一人旅に行った時も同じでした。
私は死ぬまでずっとこの気持ちを持ち続けるんだと思います。
コロナの流行が収まったら行きたいところがいっぱいあります。でもこうやって旅を振り返ったり、再び味わったりするのも幸せな時間です。