過去の出会いが今の私の中にある
旅の必需品は地図
今はスマホにナビ機能があるし、紙の地図を持たない人が多そうですね。私の旅の必需品は紙の地図です。自転車のハンドルに地図を握りしめて台北の街を走りました。
台北の街は碁盤の目になっていて、通りに名前がついているので分かりやすかったです。
私が車の運転やランニングで街をフラフラしている時に大切にしているのは、引きで自分の位置を見て、地図上のどの辺りにいるか、どっちを向いているかを常に知っておくことです。台北では自分の脚で移動をしている間はあまり迷子にはなりませんでした。地下鉄から降りた時はどっちを向いているかが分からなくなってしまい、大変でした。
大学時代の出会い
一人で地図を持って街を移動している時に思い出すのは、大学時代の男子の先輩2人のことです。「地図読めません~」「車の免許いらないです~」と言っていた私に「地図を読めると楽しいよ。地図通りに行けば本当にそこにそれがあるから」と言った人と「車を運転できると世界が変わるよ。車の免許は取った方がいい」と力説してくれた人がいました。
私は「えー。別にいいしー」と言いながら、何となくその先輩たちの言葉が心に刺さり、気になっていました。(だって、今でも覚えているんですから。)きっとその2人のことを信用していたのだと思います。私とは違った世界観を持っていて、それを教えてくれる人だと思っていたようです。
その後、私はなりゆきで車の免許を取り、地図も読めるようになりました。(まだカーナビがなかったから)ついでにバイクの免許もとって、いつの間にかあちこち一人で行くようになっていました。
その時になって「先輩たちが言っていたこと本当だった!」と実感し、運転にも地図読みにもますます磨きをかけました。
パリの街で、台北の街で感じたこと
その先輩たちのことを久しぶりに思い出したのは、今から2年前にパリに行き、一人で地図を持って、パリの街を歩いている時でした。パリは台北と違って、すごく道が分かりにくく、何度も迷子になりました。それでも何とか一人で歩けたのは、先輩たちのおかげだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私の中の男性性(現実的に行動できる部分)を磨いてくれて、今の私にハッピーを与えてくれました。
今の私が旅を楽しめるのは、あの時の出会いがあったからです。彼らはきっと私にそんなことを言ったことは覚えていないと思いますが…。
私もどこかで誰かに知らないうちに影響を与えているんでしょうね。それはいい影響か悪い影響か分かりません。いいか悪いか、心に残るか残らないかは受け手次第です。
出会わなきゃ、言葉を交わさなきゃ、何も起こりませんでした。
台北を自転車で走りながら、あの時、あそこに存在した私に、先輩たちに出会えた私に、そしてその出会いを今に繋げられた自分にも拍手を送りました。
この日の設定変更手帳のワーク(ひとつひとつの言葉の意味を見直すワークです)
自分に与えられていたことに気付き、感謝しました。
最後に
台湾旅行中はこんな風に過去のことを思い出すことがたくさんありました。台北の街にノスタルジックな雰囲気を感じる場所が多々あり、子どもの頃のことや学生時代のことが今現在のことのように心に浮かんできました。
今後は時代や場所が交錯するような文章が増えそうですが、どうぞお付き合いください。