2016/08/02 過疎村のセックス至上主義を知り赦すこと...
実は、天川村へ移住して2度セクハラ的発言を受けている。
1度目は:下品すぎる言葉に凹んだ
2度目は:相手の云いたいことを汲む余裕が出てきた
セクハラ発言を言った相手は奇しくも...
両方とも、家を貸してくれている家主爺さんだ。
結論、彼は どうしようもない人だということが よくわかった。
そして、其れがどうしようもないので、
どうすることも出来ないということもよくわかりました。
残念ながら...
この村の価値観は、戦前の夜這風習全盛期から時間が止まっている。
1度目【2016年2月1日】セクハラと思った
「子供は何故いない?」
「猫と2人暮らしだと男に不自由しとろう?」
「コタツの中で触らせてくれ」
「隣の寝室の布団へ入ってきてくれ」
その発言をしたのは 奇しくも 家主の爺さんだ。
その隣でいる婆さんも、それを制止することもなかった。
その場に居合わせていた他の村民達にゲラゲラ笑われて、
卑猥な言葉を浴びせられる屈辱というものを味わった。
「ママ!こんな場所ずっと居てたらダメにゃ。僕と家へ帰ろう!」
「なんかこの人たち ママに酷いことを言っているよ!」
息子ニャンに促されて、最悪の宴から帰宅する運びとなり事なきを得た。
2度目【2016年8月2日】セクハラと思わなくなった。
80歳近い 爺さんにセクハラ定義云々は 馬の耳に念仏に等しい。
まぁ、今日は時間に余裕があったので、彼の話に耳を傾けることにした。
御自身のこと
「ワシは69歳の頃 前立腺癌になってしまった」
「それ以降は、勃起できなくなったんじゃ」
「男は チ◯ポが立って ナンボなんじゃ」
「アレ以降 男の楽しみが出来なくなってしまったんじゃ」
「夜の営みが全然出来なくなってしまったんじゃ」
村の娯楽がSEXしかないこと
「天川村の今西商店がある場所は昔 映画館だったんじゃ」
「映画館で目星つけた女の子を外へ連れ出し 隣の八坂神社でヤッたんじゃ」「パンツが血だらけの娘も居たなぁ...(遠い目)」
「事が終わって 別の男にヤラレルこともあったなぁ...」
「まぁ 嫌も何もありゃせん」
「抵抗しても無駄じゃ」
「ひっくり返して 押し倒したら済むことじゃ...」
「嗚呼...エエ気持ち いっぱいさせてもろうたわ(遠い目)」
わたしに対するSEX発言
「あんたは 猫と2人暮らしで男に不自由しとろう?」
わたしに対するSEX発言にたいする返答
「人間の達成項目は 大きく2つあると私は思います」
「1つ目は 肉体による達成 あなたの仰るSEX」
「2つ目は 知性による達成」
「具体的には、語学、芸術制作、映像制作、音楽制作...機材操作」
「異文化を知る、海外旅行、海外の政治経済水準を知ること...など」
「自分の達成項目は後者の部類に入る」
「つまり SEXに依存した日常生活ではないのです」
「貴方は SEXしか娯楽がないと思っているけれど」
「村の外、海の向こうは、もっと多様性に溢れているワケですよ」
「SEX以外にも 人生充実させることができるのです」
「それは べつに貴方のSEX価値観を否定しているわけでは無いです」
「ただ、わたしが貴方に云いたいのは 多様な価値基準があるということ」
「其れを お伝えしたかっただけです」と...
「ワシは 知性なんてものが無いからSEXしか楽しみがないんじゃ!」
と やさぐれるように声を荒げた。これが 彼の核心部分であります。
そう...彼は、わたしに対してセクハラ攻撃するという悪意は
これっぽっちも無いということが、この発言からみて よくわかります。
爺さん 元気だそう...ね!
「貴方は チ◯ポが使えないという 不足部分ばかり 気にしてる」
「でもね...いま充足している部分にも目を向けてごらんよ?」
「歩けるでしょ?」
「喋れるでしょ?」
「トイレも行けるでしょ?」
「自分の名前も住所も電話番号も言えるでしょ?」
「車運転も出来るでしょ?」
「畑仕事も出来るでしょ?」
「グラウンドゴルフを夫婦 一緒に出来るでしょ?」
「SEXが出来なくなったからといって、人生終ったわけじゃない」
「知性の有る無し 云々ではなくて、楽しいこと 他にもあるはず」
「昔と比べるんじゃなくて...」
「今が 一番良いんだよ!」
「時間が勿体ないよ?」
「さぁさぁ チ◯ポ ばっかり言ってないで婆さん迎えに行ってやれよ!」
いつもと同じように、いつもと違う 夕暮れの空を仰いだ。
目くじらたてて セクハラ!と相手を責めるのではなく
相手は 一体何を云いたいのだろうか...理解することにより
腹を立てず、腹を横にすることも出来ることを身を以て学習。
そんな 山奥のひととき。
最後まで お読みいただき ありがとうございます!
また あした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?