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執着を手放す

自分が ”欲しい欲しいと思っているもの” が手に入らない時、
執着心がわくときがあります。
欲しいのに手に入らないというのは、辛い状況ですね。

仏教でも、一番難しい心が執着心だいう教えを聞いたたことがあります。
自分にはなく、その人にはある。
そんな状況は嫉妬心をかき乱し、苦しい気持ちをももたらします。
恋した相手に振り向いてもらえないのが高じてストーキングする、などは
執着心が強すぎる結果でしょう。
冷え切った夫婦関係でも、結婚の形に執着していれば,なかなか離婚に踏み込めないとか。
会社での役職や、お金に執着すると、転職せざるを得ない状況は苦しい物となりますね。
断捨離などでよく言う、「物」への執着があると捨てられないというこもありますね。どんな気持ちと向き合うかが、ものを捨てるときのヒントとなるようですね。

しかし、執着心はマイナスばかりではありません。
先日終わった全豪オープン。
開催地のメルボルンは大変盛り上がっていました。
男子シングルスの優勝したナダールに、執着心が全くなかったわけではないでしょう。勝負に勝つ。勝つことに執着して、上っていくアスリートも多いことでしょう。
どうしても手に入れたいから、戦略を立て、努力をする。
自分のステージを上げるのに役立つ場合もありますね。
そもそも、気持ちに「良い」「悪い」はないはずなのです。

しかし、それだけに縛られると、苦しい。
苦しいから忘れたい。でも、

執着しないように、と唱え続けると、
いつも執着心に気持ちが向いて、解放どころか
更に強くなりかねません。

潜在意識は否定形を認知しない性質があるからです。
「ピンクのゾウを想像しないでください。」
と聞いたら、あなたはピンクのゾウを想像してしまうでしょ?

執着心が自分を苦しめているとき、

あ、私はいま、○○に執着しているな。だから苦しいんだな。
と自分の感じていることを認めてみてください。

執着心がある。そんな私も私なんだと自己受容する。
まずはそんなことをはじめてみる。

自分の受け入れがたい気持ちを、一旦受け入れることで
見えてくるものがあります。

嫌な気持ち、嫌な自分に蓋をしてみないようにしていても
前に進むことはできません。

自分の嫌な気持ちに向きあうことで、
手放しの次の一歩が見えてきます。


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