【第7章】手術前の大腸内視鏡のリアル
【注意事項】
大腸内視鏡検査の前処置からの様子を赤裸々に書いています。トイレでの汚い話も出てきて気分を害する場合がありますので、そういう話が嫌いな方は、この先読み進めないことをオススメします。
2022/1/22
大腸内視鏡検査当日。
病院まで電車で40分ほどかかるので8時までに病院へ着くためには7時に家を出たい。下剤飲んでいるから電車でもしものことがあったら、、、。不安でいっぱい。。
ちゃんと出すもの出していかないと!気合い入れての5時起きしました。(こういうところ、性格でますよね。笑)夜中は予想外にもトイレに行きたくならなかったんです。
でも、不安で何度も起きてしまって、神経質なところは相変わらず。もっとどっしり構えたいものです。
今現在は基本的に普段から快便で朝ごはん食べるともよおす優等生タイプ。それなのに痔とか肛門ポリープになるんだ、、それにこんなに大きく成長しちゃうなんて、、、どうしてもそんな風に思ってしまう。
自分のからだに少し憎らしさと悲しさを感じつつ、冷たいお水は刺激が強すぎるだろうと、白湯を飲みながら化粧しました。
病院で渡された注意事項の紙には【お化粧は控えめに】と記載してありました。体調急変時には、やっぱり早く気づいてもらいたいので、普段から薄めだけど日焼け止めと軽いアイメイクくらいのナチュラルメイクでお仕上げ。
そして『あー、う◯ち出るかもー』くらいの余裕な感じで本日一回目のトイレにGO!
下剤飲んでるから、水様便だったけど一切お腹痛くならず、『先生感謝♡♡』と、思わず笑みが出ちゃいました♪だってだって、10年前は下剤飲んでからの初回トイレが地獄だったんですもの、、、
お腹痛くなるし、冷や汗酷くて力は入らないしで、朝からヘロヘロになりながら、やっとの思いで前処置を済ませ、(飲むもの飲んで出すものだして)検査を受けるためにベッドで横になったら途端に疲れがどっときて、鎮静剤打たなくても疲れはててウトウト寝てしまっていたほどですから。。10年経ってもずっとトラウマです。
もう大腸内視鏡検査なんて絶対やりたくない。そう思う程だったのに、今回は『あら、こんな感じでいいの?本当にこれでいいの?』と、お逆に心配になるくらい楽チンでした。笑
そして家を出るまでの間に2回しかもよおさず(二回目も量はそんなに出なかったし)便が残っている感じもなかったけど、『途中でもよおしたらどうしよう?途中でお腹痛くなったらどうしよう?』と、もう心配で、病院着くまでは、不安で不安で仕方ありませんでした。大腸内視鏡検査は行程全部がトラウマですね。
幸いにして電車でも特に何事もおこらず。無事に7時55分頃に病院へ着きました。
大腸内視鏡検査は、松島病院ではなく、同医療法人の松島クリニックの方になります。同じ戸部駅にあるのですが、場所はちょっと離れているので間違いやすいので注意が必要です。
一階の受付で説明を受け、二階へ上がり更衣室前で検査着を自分で取ります。そこにはなぜか検査着がSかLしかなくて。
私身長高め166センチ(最近2センチ伸びたんですよw)なので、ツンツルテンになるのもヤだけど、ウエストがブカブカで落ちそうなのはもっと困る。
前に並んでた女性と『これ、どうなんでしょうね~笑』と話ながらわたしはSを選択。
そしてね、衝撃なのがお尻に穴の空いたズボン?パンツ?を履くんです。笑
ぽっかりお尻に丸い大きな穴が空いているから、なんか履いているんだかどうなんだか、スースーしてとっても落ち着かない。
でも、この後何回もトイレに行くうちに、お尻に穴が空いていることは気にならなくなりました。しまいには忘れてしまうほど。着替えてスースーするお尻に居心地の悪さを感じながら着替えを済ませ、二階の受付に行きました。
椅子とテーブルがたくさん並んでいるお部屋に6人くらい待ってる人がいました。
まずは体重を自分で計り『覚えておいてくださいね』と言われて好きな席につきます。
私より先に来ていたおじさんが、看護師さんに『一度座った位置から動かないでくださいね!』って怒られてました。
『動いちゃだめなのか。気を付けなくちゃ』と少しピリッとした空気の中、ドキドキしながら名前を呼ばれるのを待ってました。
待つこと数分、受付の看護師さんに呼ばれ、体調など色々聞かれました。
質問項目の中には、お迎えの人が来るかどうかの確認もあって、来てもらえたら安心できるだろうなぁと思いました。わたしは一人で帰りますけど、他の人が『妻が迎えにきます』とか言ってたりして、なんかお迎えっていいなぁ、、って羨ましかったです。
そしてこの時に、昨日下剤を飲んでから便が出た回数を聞かれます。忘れずに覚えておくと慌てずにすみますよ!
そしてそしていよいよ1.8Lの洗浄剤との戦い。1.8Lの入れ物がどーんと大きく立ちはだかります。わたしのケースには9時30分と貼られていました。その時間までに飲み干すという意味です。
看護師さん
『一時間かけてこれを赤線まで飲みほしてくださいね。コップにつぎながら10分かけて1杯ずつを6回繰り返すと一時間で終わるから。お腹をマッサージしながらどんどんトイレにいって出しながら頑張ってくださいね!!』と。
トイレに行った回数と、その時の便の状態(固形物がどのくらい残っているか)を数字でもらった紙に記入していきます。
1時間で1.8Lって、普通に考えても結構過酷ですよね。今から10分でコップ1杯飲むのを6回繰り返してクリアするゲームの開始となります。本当に時間との戦い。
隣に来た品のいいご婦人が『それ、どんなお味なの?』と聞いてこられたので『ポカリスエットの薄いやつみたいな感じですよー』と答えると『そうなの。初めてだから不安で』と仰っていました。
そりゃ心配になりますよね。なにせこの量ですし。この1.8Lの洗浄剤は私が昨日飲んだものと、確か同じマグコール。昨日は180mlだったけだけど、今日はその10倍。こんなに飲まなくちゃいけないのか、、、と飲み始める前からため息が出ます。
それに、せっせせっせと飲みますが、はじめはなかなかもよおさないんですよね。
『したいと思わなくても、トイレに行ってみてくださいね!!』
看護師さんが、ちゃんと飲めているか見回りしながらどんどん促してきます。
トイレに行くとそれなりに時間かかるから飲む時間が制限されちゃうし、看護師さんからは『どんどん飲んでぐるぐるお腹マッサージして!押し方が弱いんじゃない?もっと強く押さなくちゃ出ないわよ!!』
と、叱咤激励が飛びます(((^^;)。そうは言うけどさ、こっちだって一生懸命飲んでるんですよ。
10年前も朝からフラフラヘロヘロで病院着いて、この1.8Lをどうやって飲めるというの?という状態で挑んだので、それこそ地獄だったんですよねー。。
その時は周りに15人くらいいて、結局わたしはなかなか飲めなくて最後から2人目くらいになってしまいました。
今回も
『あらー、だいぶ残ってるわね、、頑張ってよー!』と、看護師さんにマークされちゃう始末。
だって、本当に苦行ですよ、これ。『飲めって言われたってそんなに早くは飲めないですからー!!』って、心の中でずっと叫んでました。
今回、私の唯一の懸念材料としては、何回もトイレに行くたびに、このでっかい肛門ポリープが出てくるのを毎回押し込む作業をしなければいけないこと。
押し込むの、かなり大変になってきているんです。だからもう手術しないとだめかなってなっているんですけど『いっそのこと出しっぱなしの方がいいかな?!その方が先生もよく見えるだろうし』そうした考えが頭をよぎったので、看護師さんに聞いてみようかと思ったのですが、結局聞かずにすみました。
それというのも、一回目に排便した後、やっぱりいつも通りポリープちゃんが出てきたので押し込んだんですが、2回目はナント!押し込んだ肛門ポリープは出てこなかったんです!
ほぼ水様便だからか、ポリープの隙間から流れ出てこれるみたいで、【なんてラッキーな!】と、わたし的にはかなり嬉しかったです。
(こういう些細なこと、本人にとっては大きいことなんですよね。その後一回目も出てこなかったから本当にそういう意味でも楽チンで、良かったです。)
そしてそして、1.8Lの洗浄剤ですが、やっぱり一時間では飲みほせず、どんどんクリアして次のステージに行く人を見送りながら頑張っていました。周りには一緒に飲み始めた人はほとんどおらず、新しい人が増える中で20分遅れくらいでやっと目標の赤線まで飲みほすことができました!
そうするとわ見回ってた看護師さんがすぐさま『今度はこの水400mlほどを10分で飲みほしてくださいね!!!』と言ってお水を置いていきました。
『え~~たった今、これだけ飲み終わったのに、さらに今から10分で400ml飲まなくちゃいけないの!?ほんと、地獄以外のなにものでもないわー。泣』
その間、トイレに3回くらい行きながら10分は軽くオーバーしてそれを飲みほすと、すぐさま、また看護師さんが来てくれて『今度はまた残りのマグコールを10分くらいで飲んでくださいね!!』『時間遅れてますから、頑張ってくださいよ!!』と、強めの口調で言われてしまいました。
これでも、ものすんごく頑張ってるんだけどな。と頑張りを認められずに、すこし悲しくなりました。
そしてマグコール飲みほすと、残りの水100mlをぐいっと飲みほして完了!!
便の中にも固形物なし!の状態になってたため、看護師さんに『終わりましたー!!!』と誇らしげに手を挙げて報告!若干ドヤ顔になってたと思います。
もう、この時点でかなりグッタリ。
この時すでに11時10分。既にわたしは40分遅れとなっています。そして次の段階へ進むため、看護師さんに3階へ連れてってもらいます。
次のステップは看護師さんに出したものを確認(う◯ちチェック)してもらいます。10年前の初めての時、これ、衝撃でした。だって、トイレしたあとの便器の中、しかも大きい方をそのまま見てもらうのってかなり抵抗ありますよね。
看護師さんにとっては仕事だから、毎日当たり前のことなんだろうけど、この体験は慣れないしめちゃめちゃ恥ずかしいです。
便に固形物がなくなっているのを看護師さんにチェックしてもらいます。しかも3回チェックして合格もらわないと検査へは進めません。
飲むものはもうないので、お腹をぐるぐるマッサージしながらもよおすのを待つ。そして、トイレで用を足したらナースコールを押して看護師さんにう◯ちチェックしてもらう。
私は一回目のチェックの時にまた固形物が出てきてしまって『あれー?!マジか!やり直しとかなるのかな』と一瞬動揺しました。押し込んだままの肛門ポリープの周りにきっとくっついているやつが出たのかな??と、自分なりに分析してましたが看護師さんに見てもらうと『2階では固形物が無くなってたんですよね?』と確認させるくらいでした。
なんとか三回のう◯ちチェックが済み、無事に合格をもらえました。看護師さんに『名前呼ばれるまで待っててね』と言われ、その間ももよおせばトイレに行くのは変わらずでした。
2階で行った第一段階の時点でトイレの回数は確か11回。3階に来てからは確か6回。病院に来てから合計ナント17回。わずか2時間足らずのうちにこれだけの回数トイレに行ってお尻から出しているわけです。凄いことですよねー。毎回ウォシュレットで洗浄するのですが、その温度が少し高めで、さすがに17回もしていると乾燥してきた感じがして、そのうち切れるんじゃないかって不安になってました。
そしてこれだけ排便したにも関わらず、今回は10年前ほどお腹がペッタンコになった感じはしなかったんですよね。何でだろう?贅肉が増えたからなのかな。
そして、検査OKをもらってからかれこれ30分以上待ちました。長い。ほどほど疲れてベンチで目をつむって寝ていました。(余裕のある証拠ですね。笑)
そして、やっとやっと名前が呼ばれて、移動して検査着をお腹までまくって(お尻に穴の空いたズボンはいているのでお尻丸見えで恥ずかしい。)タンカに横向きに寝ます。
そして横向きのまま血圧測定。90台と低めだったので確認されますが『いつもそのくらいなんで大丈夫です』と答えました。そう、いつもこのくらいなんですよね。だるいなぁ~と思う時は、上が80台の時も結構ある。
タンカから時計が見えたので確認してたけど、横たわってから20分ほど経ったくらいの時、『あれ?お腹ぐるぐるいってる、、、トイレに行った方がいいかな?看護師さんに声かけようかな、、、』と葛藤してました。
すぐ近くには看護師さんが見当たらないので、近くを通ったらにしようかな、とか色々考えていたら順番になっちゃって検査室に運ばれちゃいました。
検査してくれる先生はおじいちゃん先生。『今から鎮静剤を打ちますね』と、ちょうど先生が正面に来たので、『さっきからお腹がぐるぐるしちゃって、、』と話すと『そりゃそうだよ、あんだけ飲んでんだから。検査の時に一緒に吸っちゃうから大丈夫だよ』って声かけてくれました。この言葉にどれだけ安心したことか。やっぱり言って伝えるって大事ですね。
検査は慣れてなくて当然だし、どうなるか分からないから不安。そこには迷惑かけたら申し訳ないって思いもある。だからこそ、思っている不安は吐き出してその都度解消してもらうのが大事だなぁと改めて思いました。
優しいなぁ。良かったなぁと思ってたらいきなりチクリ!!と痛みが走り、顔をしかめました。
おじいちゃん先生、鎮静剤のハリをぐっぐーっと2段階で刺してこられまして。こ、これは、ヘ◯くそってやつですね。。しかもこれ、絶対腫れる感じのやつだわ。せっかくいい先生で良かったと思ったのに一気に検査への不安が押し寄せてしまいました。
でも、まぁ、少し気持ちに余裕あったし、そんなに眠くならなかったのでしっかり画面見ながら検査を受けれました!お腹の不快感は全くなく、検査そのものは苦痛感もなく無事に終わりました。本当にヨカッタ。
その後、ベッドでしばらく寝かされてて、、『そろそろ起きる時間ですよー』と、看護師さんが血圧測定してくれましたが、またもや80台近くの90台。
『低いみたいだけど大丈夫ですかー?』と看護師さんに言われたけど、『そんなもんなんで大丈夫です。』と言って、ゆっくり状態を起こして、直ぐに立たずに体育座りでしばらく時間をおかせてもらいました。足をしっかり動かしておくと起立性低血圧(立ち上がった時に血の気が引いてしまうやつ)を防げるので、しっかり実行。
【マメ知識】
(起立性低血圧はいわゆる立ちくらみ。脳への血流不足で起こるので、横になっていた場合は頭を起こしてから直ぐに立ち上がって歩いてはダメ。頭を起こした後、すこし時間を空けてから立ち上がると目の前暗くなって倒れちゃうようなことは防げますよ!ちなみに座った状態で足踏みするようにして下肢を動かしてあげると血流も良くなり、ふらつきにくくなります)こういう時、自分の知識が役立つ瞬間ですね。
私に関わってくれてる方もこういう瞬間に私から教えてもらった!と思い出してくれるのかなーなんて考えてました。
看護師さんに付き添ってもらいながら、検査結果を聞くために診察待ちの椅子まで移動しました。ここでもかなり待たされましたがまだまだ呼ばれない感じ。『いいかげん待つのも疲れたなぁ、、、』なんて思ってたら『もう少しかかりそうだから先に着替えてきていいですよ』と、看護師さんが声をかけてくれました!
着替えて診察室前に戻ってきてからも、15分くらい待ったと思います。
そしてやっと呼ばれて診察室へ。
検査してくれたおじいちゃん先生『さっき画像一緒にみてたから分かってると思うけど、おっきいねー、これ。5センチくらいはあるかな。これは松島病院の方で手術とかの話しになってるんでしょ?これが排便の度に出てきてから大変だよー。』
わたし『そうなんですよー。毎回凄い大変になってて、もうそれ(手術)しかないですもんねー、、』
おじいちゃん先生
『そうだな』
わたし
(あ、あれ、一言だけですか笑)と、心の声。
おじいちゃん先生の
『大腸の上の方は綺麗で言うことないよ。』とのお言葉にほっとしましたー。
この時すでに13時30分だったと思います。本当に半日かがり。無事に終わったことを母親に報告。とりあえず、大腸には問題なくてほっと一安心しました。良かったです♡
私の心の声と共に 大腸内視鏡検査の一連の流れを掴んでいただけたでしょうか。病院によっても多少違うかもしれませんが少しでも参考になれば幸いです。
大腸内視鏡検査は前処置の方がはるかに大変です。検査は苦痛もなくすぐに終わりました。長い報告を呼んでくださりありがとうございました。
つづく。
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