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【第24章】術後の麻酔が切れていく時の感覚


手術を終えて9時20分くらいにはもうベッドに戻ってきました。8時15分くらいに手術室に向かったので実質30分くらいの手術だっなのかな。

戻ってきてすぐに体温と血圧測定、傷チェックそしてお小水の管を入れてもらい、入院セットに入っていたT字帯(ふんどしみたいなもの)をしてもらいました。


わたしはお小水の管を入れてもらう選択をしましたが、管を入れるか入れないかは事前に選択できます。管を入れない選択をした場合、女性は尿瓶が使えないのでベッドで四つん這いになってするそうです。これ、はじめて聞いたので衝撃的すぎました。『術後は麻酔が効いてるから、頭上げちゃいけないのに矛盾してるんですけど』って看護師さんも言ってましたが、本当にそうですよね。矛盾しまくりで、実質選択肢がないことを意味する気がしました。もちろん管を入れない選択をすることはできると思いますが、自ら安静にすることを妨げ、術後にリスクを犯すことになるのでわたしはその説明を聞いて、管を入れてもらうことにしました。だって、余計な心配が少ない方がいいですもん。

でも、管入れるのってどんな感じなんだろう。痛そうという先入観もある。ある意味、手術よりこっちの方が緊張したかもしれません。


結論としては、麻酔効いてたから入れる時は全然わからなくて違和感もなく安心しました。

そして、なんとなく頭重いなーと思ったいたらナント!熱が37度くらい上がってました。そしてだるさと共に眠気に襲われて自然とぐっすり眠っていました。

朝は36度そこそこだったのに、からだの一部を切られた途端にちゃんと修復(炎症)モードになってくれる。からだってやっぱり凄いですよね。

それから20分後くらいすると、また看護師さん来て体温と血圧測定、傷チェックをしました。

その後、1時間おきくらいに体温と血圧測定、傷チェックの繰り返し。

お昼くらいが一番頭が重くてだるくて、37.3度くらいになった。他のベッドの人達は昼ごはんが運ばれてきてたけど、術後のわたしにはご飯はありません。

それに、術後4時間は水分摂れないので13時20分までは何も口にできない。


お昼を食べている音を聞きながら『いいなぁ』と思いつつも、実際は全然お腹空いてないし、とにかく眠かったので看護師さんがくるタイミングまで毎回結構ぐっすり眠っていました。


麻酔のせいなのか、からだが修復モードに入ったからなのか、はたまた生理前だからなのか、頭が重いしとにかく眠くて眠くて。。。

足のしびれの経過は、というと9時20分頃に手術を終えてベッドに戻ってきてから、10時くらいに足を動かそうとしてみましたが、動いているのか『???』という感じ。動かそうとという意識(神経)はあるし、伝わっている感じがするけど、とにかくすごく脚が重くて重くて動かない感じ。


わたしは片マヒの方にも運動指導するのですが、動かせない脚ってこんな感覚なんだ…と初めて体感してその大変さを実感しました。

11時くらいになると、少し足首を動かす感覚が分かるし動いている実感も強くなってきました。

そして感じたのは右の方が動かしやすいということ。左は感覚も鈍いし動かしても右よりも動かないように感じました。動くと言っても足首程度。膝や股関節に関してはとても重くて動かないし、寝返りうちたくても出来なかったです。痛みは麻酔が効いてるからほぼ感じない状態。


普段の私は、左の腰から脚にかけて多少の違和感があります。(これは学生時代にスポーツをやっていた時から)麻酔後は、右の方が正常に戻るのが早かったなんて、こんなに差が出て違うのかーって思いました。

術後3時間が経ち、12時を過ぎるとゆっくりのっそりという感じですが、膝も曲げられるようになってきました。脚は動かせるようにはなったものの、左腰(麻酔打った方)が重くて動かしにくいと感じる。


寝たきりの人って本当に大変なんだなぁ。。腰をさすってあげるだけでも楽になるんだろうし、とっても嬉しいと思う。だって、今のわたしがしてもらいたいもん。

看護師さんからも『頭さえ上げなければ横向きになってもいいですよ』って言われていたので脚が動く(膝が曲がる)ようになってきたタイミングで体位変換をトライし始めました。
 
 
頭を上げないようするのは、麻酔の関係で頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりすることがあるからだそうです。


腰の負担軽くするためにも、できれば横向きで丸くなりたい。でも、おしっこの管もあるから、楽な姿勢を取りたくても抜けそうだし、引っ張られるような違和感もあってなかなか難しい。少し膝を曲げてちょっと横向くのが精一杯といったところ。

それに、体位を変える時って膝を曲げてお尻を上げて動かしますが、どうやら麻酔が切れてきたこともあってお尻を上げようとすると傷口が痛い(泣)


いやー、弱っているとダイレクトに感じるものですね。静かにそっとお尻を持ち上げようとしているのに(そもそも素早く動くなんて無理)こんなに痛みを感じるとはびっくりです。

健康な状態の時には、この動きでこんなにお尻が絞まるとは気がつけない!!!

理論ではもちろん分かっていましたが、絞めるって意識しなくても自然にこんなに力が入っちゃうんだってことに身をもって気がつけたのは、運動指導者としてかなりの財産です。

こういうところが、一見マイナスに思えることも全てマイナスではないって思います。


そして、術後4時間(13時20分)を過ぎて、水分摂取できるようになった時はそんなに飲みたいという感じはなかったけど、実際に飲んでみるとしみわたる水分にからだが喜んでいるように感じました。それにこの時くらいから、『あれ?何となくお尻が痛いのかも?』と感じ始めました。

14時05分くらいになると『あれれ?なんかジンジンとしてきて痛いかも』と今までとは違う感覚になり、麻酔が切れてきたのをしっかり感じるようになりました。


女性は比較的痛みに強いとはいいますが、わたしは今回の入院で無理しないことを決めていました。普段は生理痛が酷くても頑張ってしまうというか、平気に振る舞ってしまいがちなので、最近はもっぱらもっと自分に優しくしていくことをテーマにしています。なので、このタイミングで初めてナースコールをして、ロキソニンをもらって飲みました。
 
 
ナースコールって『辛いから助けて』という行為ですよね。こうやって人に頼ることに抵抗があるということもこの時改めて感じました。ここを克服していくこともわたしの課題みたいです。

術後からちょうど5時間が経った14時10分くらいにロキソニン飲み、さらに10分くらい経過しましたが痛みは変わらず針で突き刺すような痛みに襲われています。

あと下っ腹もずっと違和感あって、おしっこの管入れいてるからなのか、痛いというか重いというか、おしっこしたいような感覚もあります。

ロキソニン飲んでも痛みは変わらず、ジンジンするのが、増してきてるような感じがするけど、まだ薬効かないのかな??なんて思って悶々していたら看護師さんが薬の効き具合を聞きにきてくれました!


このタイミング、天使の女神って思いました!

わたしが『まだジンジンして痛みが変わらないんです』と伝えたら、即、『痛み止めの点滴を追加しましょう』ってことになり、14時45分から痛み止めの点滴を開始。

下っ腹の違和感やおしっこしたい感覚について聞いてみたけど、看護師さん曰く『おしっこはちゃんと管を流れているから問題ないけど、管の向きによっては流れにくくなるから、そういう時は少し向きを変えるとか動いてみるといいですよ』とアドバイスくれました。

そうはいっても、おしっこの管入れていると、身動きがしにくいし、体勢が落ち着かなくて、、、結局仰向けに寝ているのが安心な感じでした。


ベッドでの安静って意外に大変なんですね。。

看護師さんが、恐らく1時間おきくらいに検診にきてくれるのですが、熱はずっと37.3度くらいで血圧は80~90台くらいでした。頭のだるさはだんだんと軽減してきたように思いました。

麻酔したからなのか、微熱あるからなのか、とにかくずっとずっと眠かった。からだが修復するのに全力でエネルギー注いでくれているということなのでしょうか。

動物もケガすると、ひたすらじっとして修復のためにエネルギーを使えるようにしますよね。だから私も、今はとにかく寝ることでからだが修復する環境を整えてあげることしかできないんですよね。そんなことを思いながらたっぷり寝ていました。

そして、この日は18時になると夕飯として飲むタイプの栄養ゼリーが1本出ました。

相変わらず、お腹が空いたという感じはないけれど、せっかくだからとゼリーを食べてみたらそれがとっても美味しかった!

そして飲み終わったら早速、お腹がグルグル鳴り出して腸が動き出しました。なんとも反応のよいからだだとアピールしてきてるようでした。


そして、肛門はぎゅっと締まるときに痛みが出るとのことで、夜ごはんのゼリーを飲んだあと、弛緩剤のセパゾンが出たので飲みました。

本を持ってきたけど今日はさすがに読む気になれなかった。そしてNetflixみるぞ!と思ってたんだけど、ずっと観ている集中力もなく、だらだらスマホをみている程度が丁度良かった感じです。


今日は朝イチで手術を受けてから、もうすでにたっぷり寝てしまいましたが、はたして夜は眠れるのでしょうか。

続く。

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