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84.目が覚めたら勝ち

10月31日、ハロウィンですねぇ
ハロウィンというと忘れられない出来事が2つある

ひとつは息子が小学生のころに
クラスで開かれたハロウィンイベントで息子がしたこと(それはまたいつか)

そして7年前のハロウィンの日は
わたしがガンの摘出手術をした日でもある


手術をするほどの大きな病気はしたことがなかったこと、想像もしていなかった「自分がガンに?!」で、円形脱毛になるほどメンタルがまいった時期もあったのだけれど、そのとき主治医だった先生のおかげで早期発見することができて、今も生きている。


実は未経験ゆえに、手術に関してはちょっと甘く見てた。寝てたら終わるんでしょ?みたいな

だから麻酔科の先生や主治医の先生と話をした時に、あ、これって本当にまな板の上の鯉状態で、先生に生死をゆだねるやつだ。
一歩間違ったら気づかないうちにそのまま死ぬこともあるんだ、ってそのときに自覚した。(自発呼吸ができないってこともその時気づいたわたしですww)


ガンもわたしの場合、ある意味取っちゃえば終了。
術後、痛いのは嫌だなあくらいにしか思ってなかった。

自分が死ぬ可能性があるなんて、想像もしてなかった。


それから入院までの数日間、入院中の息子の世話についてや家のことをまとめたり、玄関に表にして貼ったり、家族に遺言的な内容も含めて手紙を書いた。

手紙も、お気持ち表明よりも、
連絡は〇〇にしてとか、仕事に関する処理のお願い、銀行やスマホの暗証番号やパスワード、生命保険の証券の場所とか超現実的なことばっかり。

こういうときって、もっと感傷的になるかと思っていたけど、そんな暇はなかった(笑)


手術がおわって目が覚めたとき

せっかく目が覚めることができたんだから
もっともっと自分を大事にしよう
好きなことをしよう、楽しく生きよう
と思ったの。

あの瞬間から、その前のわたしとそれからのわたしはちょっと違う「わたし」になった気がします。
(空の写真は病室から撮った一枚)


今年の夏、PTAの会議に出席したとき、
たまたま一緒に帰ることになった同じ役員ママさんが、もうすぐ手術をすると教えてくれた。

家族のこと(特に子供達)
術後はどんな感じなのか
痛みはどのくらい続くのか
しばらくはどんな暮らしを送ることになるのか

病気は違うけれど、初めての手術に不安を抱いている彼女にあのときの私が重なった。

だから言った
「目が覚めたらこっちの勝ちだよ」


生きているならいつかは死ぬ
目を覚まさない日が必ず訪れる

だから、まずは生きて目を覚まさなくては。
そしたらどうにでもできる、なるようにしかならないし、なる。
心配事を解決したり、自分のwantやhopeに繋げていくのはそれからのはなしだから。


勝ち負けという言葉は適切ではないのかもしれない
でもそれくらいの思いでいたっていいじゃない

本当にぽろっと出てきた言葉だけど
やっぱり人に言うことって
実は自分に言ってること、言ってあげたいことなんだ


目を覚ますのがつらい、しんどい、という方もいるかもしれませんね。わたしはわたしが体験して思ったことを書いているけど、ほかの方もそう思うべきだとは思ってないことをご理解いただければです

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