料理で説明する「コーチングって何するの?」
こんにちは。コーチェットの小川です。
コーチェットでは主に、経営者・リーダー向けのコーチングや、リーダーがコーチングを学ぶプログラムのカリキュラムづくりを担当しています。
私は生きる上で、人の関わりあいが生み出す豊かさをとても大切にしています。その関わりあいの方法のひとつがコーチングだと思っていて、日常でもっとコーチング的な関わりが増えていくといいなと願って日々活動をしています。
でも「コーチングって何するものなの?」という反応をいただくこともまだまだたくさんあります。わからなさからコーチングに対するハードルが高くなっているのであればもったいないなと思い、お会いする方にはなるべくわかりやすくお伝えするようにしています。
そこで今日は「コーチングって何するの?」を目標達成の文脈で、身近な料理「肉じゃが」づくりに例えてお伝えすることに挑戦してみたいと思います。
料理の基本の流れとコーチング
まず何を食べるか=メニューを決めて、必要な材料を揃え、調理する。
これが料理をするときの基本的な流れで、レシピ本などもだいたいそうなっていて、出来上がりの写真があり、材料が書いてあり、調理の手順が書いてあります。
コーチングもシンプルにお伝えすると、料理と同じです。
少し詳しくみていきましょう。
① メニューを決める=「今日話すテーマ」と「目標」を決める
自分で食事を作る時はその日の食べたいものを選ぶと思います。
「寒くなってきたし今日は何か温かいものが食べたいな。肉じゃがにしよう!」というように。
自分が食べたいものを作るのは楽しいものです。そして何を食べるか決めれば、準備が始められます。
そして肉じゃがを作ることがきまったら、今度は出来上がった状態をイメージします。レシピ本の出来上がり写真を見たりするかもしれませんし、馴染み深いおふくろの味的なものをイメージされる方もいるかもしれません。一緒に食卓を囲む家族の顔を思い浮かべたりもすると思います。出来上がった肉じゃがを想像して幸せな気持ちになったりもするかもしれません。
② 材料を確認し、揃える=目標達成のために必要なものを揃える
作るもの(今回であれば肉じゃが)と出来上がりのイメージが決まったら、次は材料を確認していきます。肉じゃがなら一般的には「じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、白滝、肉、きぬさや」と「醤油、みりんなどの調味料」が必要です。材料はレシピ本に書いてあるし、お袋の味ならいつも作ってくれる家族に確認したりするかもしれません。
まず冷蔵庫に何があるか確認して、すでにある食材、足りない食材をチェックします。足りないものはスーパーに買いにいき、もしもお目当ての食材が売り切れの場合には、替わりになるものを買ったりするかもしれません。このように肉じゃが作りに必要な食材を揃えていきます。
肉じゃがなら鍋ひとつでつくれますが、異なるメニューの場合は複数の鍋や調理器具が必要なこともあります。どのくらい時間がかかりそうか、出来上がり時間から逆算して作り始める時間を決めたりもします。
このように、より美味しくなるよう、そしてもし出来上がり時間が決まっているなら時間も意識しながら準備を進めていきます。
③ 調理する=行動する
材料や道具が揃ったら調理をはじめます。
レシピ本の手順に忠実に作っていく人もいますし、出来上がりの写真イメージだけを頼りに、直感で作っていく人もいます。
調味料の分量までしっかり計りながら作る人もいれば、量は適当ながらも都度味見をしながら自分好みの味付けにする人もいます。
こうして自分なりの調理のプロセスを経て、肉じゃがが完成します。
思い通りにいかない時こそ工夫と成長の時
調理中にも思い通りにいかないことは多々あります。例えばこんなことがよく起きます。
・いざ作ろうと思ったらレシピ本がどこかへいって見つからない
・調味料の分量を間違える
・調理手順をひとつ飛ばしてしまう
・突然宅配便がきて受け取りのために目を離した隙に焦がす
・盛り付けのときに手が滑ってこぼす
・せっかく作ったのに家族には不評
思い通りにいかなかったとき、どんな気持ちになるでしょうか。そしてその後どうしているでしょうか。
思い通りにできなかったからもう二度と料理はしない、とはならないと思います。今回思い通りにできなかった理由を考え、感想をもらったり人に教えてもらったりしながら、次はどうすればもっと美味しくできるかなと工夫・挑戦していくと思います。
目的に向かっていれば目標は変わってもいい
肉じゃがを作っている途中で気が変わって、「やっぱり具沢山な味噌汁にしよう」または「冷蔵庫の白滝が古くなっていたから、それ以外の材料を生かしてカレーをつくることにしよう」そんなこともあると思います。それはそれでありです。なぜなら「料理」は手段であって、目的はその先にあるからです。
人によって料理をする目的はさまざまです。「食べたいものを美味しく食べる」「家族を喜ばせたい」「つくるプロセスそのものが好き」「ストレス発散」これらの目的のための手段として、人は料理をするのです。
伝えたいこと
コーチングを料理に例えてご説明してきましたが、いかがでしたか。
もしもコーチングに興味を持っていただけた場合は、まずは「体験」してみることをお勧めします。頭で想像しているだけでは料理ができることはなく、一向に食事にありつけないのと同じで、コーチングも頭で考えるだけの思考ゲームのようなものではありません。前述したように「行動することから気づきと学びが得られ」「その結果目標達成に近づいていく」ものだからです。
何かに行き詰まったり、もやもやとした気持ちを抱えながら日々過ごしていたりする方はもちろん、いま絶好調でアクセル全開!という方にもコーチングを試していただければと思っています。
あなたという人間はとてつもなく大きな存在で、そしてこの世界はとっても広い。道は一本だけではないし、轍をたどるだけではなく道がなければ自分で切り拓くちからが自分にはある。その可能性を感じることができるのがコーチングの魅力です。
コーチェットでは無料相談を随時お受けしています。
「コーチングを体験する」という行動を起こしたくなった方は、ぜひご検討ください。