流れる汗に構わず登ったセドナ‼
シアトルからアリゾナに引っ越し
て10月末で3年になるが、コレで
6回目のセドナでの滞在！！！
1月17日、忘れもしないDAVIDの
兄スティーブの急死の知らせ…。
日本への5年ぶりの帰省旅6週間
のラスト、LAの空港に着いた直後
DAVIDは降って沸いたスティーブの
急死のニュースで、カラダの疲労と
共にココロはショック状態！＞＜
去年10月、兄の妻クリスティーの
リタイアを待っていたスティーブ
は、私達の暮らすアリゾナに初め
て遊びに来てくれたばかり…。
3人の子育てにひと段落し、夫婦
二人で初めて10日間のアリゾナで
のノンビリ旅を楽しんだ。
アリゾナの洞窟やクリスティの
好きなミニチュア博物館・セドナ・
グランドキャニオンなどをドライ
ブしながら楽しんでいた、多くの
写真が今も残る。
ワシントン州に暮らす兄夫妻と
私とDAVIDは飛行機で3時間チョ
イの距離がある。
急に亡くなったと知らされても、
時差ボケとショックでココロが
兄の急死に追いつかけなかった
DAVIDと私。
2月はセドナで1週間、お互いの
ココロの癒しのために私達夫婦
はリトリートの旅をした。
葬儀やスティーブの思い出の樹を
庭に植えるセレモニーが終わって
も、いつもの日常に戻ってもなか
なかDAVIDのココロが落ち着かず
もう一度セドナに向かった。
DAVIDは座骨神経痛を急に4月半
ばに発症し、しばらく歩けない
ほど痛身に苦しんだから、セド
ナの岩山を歩くのはちょっと無
理かなと私は思っていた。
3日間のセドナの滞在で、1日目は
軽めのトレイルにしてみたら予想
以上に歩けたDAVIDは何だか、目
に元氣が戻ってきた。
2日目にこのカセドラル・ロックを
私が選び、駐車場がいっぱいにな
る前に早朝から歩き始め、暑くな
り過ぎる前にチャレンジ！
目の前にそびえる山は、かなり急‼
もう既に登ってる人たちが小石の
粒みたいに見えていたが、歩き始
めたら下るのがイヤになるほどの
急な岩登りが最初に待っていた。
手足を滑らせたら、滑落する危険
もある岩山登りはまるで、野生の
動物になったように一歩一歩上を
目指すのに必死！！！
7時過ぎでも汗が背中や脇・顔に
にじむが、とにかく滑らない様
に必死で登るトレイルの道中で
は汗なんて構っていられない。
DAVIDの脚に合わせてノンビリ
登り、45分くらいでトレイルの
終わりが見えた。
最後はご褒美みたいな最高のビ
ューが目の前に広がって、登り
切った甲斐をカラダにタップリ
感じて最高の気分で笑顔になった
DAVIDの一枚が最初の写真‼
足を滑らしたら命を落としそうな
高所にビビりつつも「無事、登頂
した自分」を誇りに思えるトレイ
ルを終えた後のDAVIDの笑顔は、
キラキラ輝いていた。
野生の鳥が美しい声で泣き、岩山
の間にこだまする場所で、お水を
タップリとカラダに摂り入れた私
達。
全身にかいた汗が渇いて、この登
頂後のリラックスタイムはたまた
ま出逢えた人との会話もタップリ
と楽しめた。
下りの方がかなり危険で丁寧にま
た、一歩一歩下ったこのトレイル
は忘れがたい、この夏の思い出の
一枚となった。
スティーブの突然死は悲しいし、
突然いなくなってショックだけど
もう変わらない現実を嘆いて涙し
ても、どうしようもない。
ポッカリ空いたココロの穴は思い
出や記憶が多過ぎて辛過ぎるが、
DAVIDのココロに貼るバンドエイ
ドがナイと私は諦念して、セドナ
の岩山で生きるの必死に登山した
時、生きてる実感をただ私達は味
わえた。
いつか私達も、必ず死ぬ運命…。
生きてるから悲しいし寂しい、コ
コロがヨジれるほど辛く感じる。
亡くなった後、肉体にはもう遭え
ないからこそスティーブの魂がい
つもココロの中にずっといるとセ
ドナから戻ってやっと感じられる。
DAVIDも私も今日を生きる前向き
なエネルギーに、スティーブの急
死の悲しみを変換しようとしてる。
いっぱい泣いて、悲しみをちゃん
と味わいつくしたセドナの旅、も
う悲しみに没頭するよりも目の前
の恵まれた命に感謝しつつ、今あ
る幸せな毎日にただ笑顔で過ごす
しかない。
この夏はココロの変化とカラダと
向き合った時だったが、セドナの
癒しのパワーが私達にもたらした
エネルギーは忘れがたい思い出。
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