藍❤️愛
『葉を広げ太陽受け止め育つ葉の濃き緑が青に変わる夏』
我が家の畑の半分を占めるのは、藍。
藍の魅力に取り憑かれて、5年くらい経つ。
若い頃は、藍染の作品を見てもここまで惹かれることはなかった。
針仕事の傍らで染め物をしているが、以前は化学染料で自分の好きな色を作って染めていた。
しかし、余った染料の処分を考えると
「地球に良くないかな?」
と思い始め、植物染料の本を読むようになった。
玉ねぎの皮、マリーゴールド、水仙の花、大根の葉、ドクダミの花や葉…
庭に生えているあらゆる植物で染めてみた。
それぞれ個性があり楽しいが、媒染が大変!
そこで、媒染無しで染まる植物は〜と考えたのが『藍』だった。
偶然、染料店で藍の種を送ってくれるというチラシを見つけ、一握りの種から始まった。
初めて染めた時の感動は、今でも忘れない。
葉をミキサーにかけた緑色の液体に、シルクのスカーフを浸し、引き上げると緑色、黄色、そして空気に触れると、みるみる青に変わっていく。
「うわぁ〜! うわぁ〜!」
染めながら一人で感動していた。
そこから始まった【藍❤️愛】
沈殿藍や乾燥葉から蒅(すくも)作り。
夏は体を思いっきり使って大仕事だ。
今年は例年よりも1ヶ月ほど早い刈り取り。
気温が急上昇で、藍もぐんぐん育つ。
この植物を最初に見つけて染めた人、本当にすごいと思う!
先人たちの偉業を肌で感じ、汗だくになりながら、今年も夏が始まった。
熱中症に注意しながら、がんばってます。