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植物のこと

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植物との出会いを短歌や俳句で歌っています
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2021年6月の記事一覧

『リンと咲く 小さな姿に諭されて 背筋を正し清い心に』
庭で咲いたカキラン。とても小さいのにスッと立つ美しい姿は、まるで戦前の小学校女性教諭の様だ(妄想😉)。見ていると何故か「ちゃんと生きなきゃなぁ」と反省してしまった。真っ直ぐに生きているカキランに、完敗です。

『「おはよう」と返す挨拶何十回 うれしい息切れ 歳を感じる』
朝の散歩で登校中の小中学生に会う。みんな元気に挨拶してくる。すれ違うほとんどの人が挨拶を交わす。とても嬉しいので、全てに返していたら、息が苦しくなった😅歳かなぁ。でも、元気な子供たちは幸せを運んでくる様な気がする😊

『大切な遺骨を墓石に入れし朝 シャラの花に面影を見る』
昨年、大好きな(知人の)お父さんを事故で亡くしました。優しい笑顔が忘れられず、泣いてばかりでした。昨日の納骨で、やっと受け入れる事ができました。今朝のシャラはお父さんがいつも見てるよ、と言っている気がしました。ありがとう。

『撫子の強く可憐な立姿に 歩をゆるめ見て一角を知る』
足早に過ぎていく日常。でも撫子は衒いなく美しく咲いていて「少し休んで行きなさい」と語っているようです。しばらくしゃがみ込み、撫子を見ていました。