炭焼窯から炭を取り出す直前
炭を取り出す直前の炭焼き窯。炭は、炎にやかれ、向こう側に倒れています。春日の美束の炭焼き窯では3人の男性が従事。中心のしげさんは、木に火をつけることをうやると言いいます。うやるとは燃やすと違い、線香が燃えていくのと同じことといいます。
炭焼きは煙とかざでやっていくと聞いて、かざを風と間違えてノートにとり、直してもらいました。かざとは匂いです。しげんさんのおばあさんは、炭焼き小屋からも「ちょっとかざがきついんじゃないか」といったそうです。鼻の奥がつんつんとする匂い。風邪をひいていれば、他の人に変わってもらいます。釜の中は誰にもわからないのですから。
かざがきつければ、火をよわめ、よわければ、火をつよめます。釜が、うまく、いかっていき、良い炭ができるように、匂いと煙でやっていくのです。
美束の安土にある炭竃では、炭も販売しています。