【日常会話の英語】「いい人」の英語表現
以前、Voicyで台湾在住のノンフィクションライター近藤弥生子さんと対談したときに、「英語で『いい人』って言うときには、どんな表現があるんですか?」と聞かれました。
そのまま表現すると、「good person」または「nice person」となりますが、日本語でも「いい人」は時に含み(嫌味?)をもつ表現になったりするのと同じく、英語でもバリエーションは様々です。
まず、「good person」と「 nice person」は同じ「いい人」を表す言葉でも微妙にニュアンスが違います。goodは「優秀さ」のようなクオリティのニュアンスが入るのに対し、niceは「お行儀良さ」のような表面的な状態を示すことが多い気がします。(あくまでも私の個人的な印象です。)
"good"と"nice"のニュアンスの違いは以前に解説したことがありますので、そちらも参考にしてください。
毒を込めた「いい人」
「いい人」の表現の中でも「Mr. Niceman」というのは、毒を感じます。「Nicemen(いい人)」に「Mr.」と敬称がつくことで、「偽善者」とか、「いい人ぶってる」という印象になります。この言葉は嫌味で使われることが多い気がします。
「いい人過ぎる」場合は?
日本語で「いい人過ぎる」という言い方をすることがありますが、これは英語でもそのまま「too nice」ですね。人が良すぎて利用されたり、損してばかりいるような人のことは”too nice"と言ったりします。この場合は、"too good"とはあまり言いません。
「いい人」のバリエーション
「kind(親切な)」「generous(寛容な)」「 thoughtful(気遣いのある)」「 sweet(可愛げがある)」などなど、誰かを「いい人」だと褒める言葉はたくさんあります。
これ以外にもあると思いますし、それぞれが微妙に違うので実際に使われている場面を観察してニュアンスをつかんでみてください。