vapeの可否
電子タバコ・ベイプは健康被害がない!?禁煙のすすめ(英ネイチャー誌)
日本でも大流行している、電子タバコVAPE。今ではもう手放せない!と感じている方が多いのではないでしょうか?そこで気になるのが、電子タバコ VAPEによる健康被害です。タール0、ニコチン0と言うのは誰でも聞いたことがあるかと思います。
しかし、電子タバコが流通してからは間もないため、それ以外に体に及ぼす影響はどうなのかは不透明でした。しかしこの度、イギリスの総合学術雑誌・ネイチャーが、「VAPEによる健康被害はない」と発表したのです。
そこで今回は、ネイチャー誌で発表された内容をまとめてみました。VAPEの長期使用は安全なのか不安だと思う方は、ぜひ読んでみてください。
電子タバコの長期使用による健康被害はないとネイチャー誌が発表
この研究は、イタリアのカターニア大学と、アメリカのカリフォルニア・ロサンジェルス大学の研究チームにより行われました。 研究の内容としては、VAPEを吸う方と吸わない方の心肺・循環機能を示す、様々な数値を観測したとのことです。 その観測期間は3年半。 観測内容は、血圧、心拍数、体重、肺機能、呼吸器症状、呼気中の二酸化窒素・一酸化炭素、肺の高解像度断層写真の計8点です。 結果的に、健康被害はみられないと発表されました。 今までもVAPEによる健康被害はないと言われてはきましたが、信憑性のある研究結果は発表されていません。 ですが今回、イギリスのネイチャー誌で発表されたので、非常に信憑性の高い情報だと言えます。 「VAPEを長期使用して、体に害があったらいやだな…」と感じていた方も、安心してVAPEを楽しむことができますね。
VAPEは自分だけじゃなく周りにも優しい
VAPEを吸っている方にとって、吸う本人の健康被害はもっとも気になるところ。 そして次に気になることと言えば、自分の吐いた煙を吸った、周りへの被害ではないでしょうか。 周囲にも悪影響を及ぼすと聞いたら、なんだか吸いづらいですよね。 ですが、安心してください。 VAPEは自分だけではなく、周りにも優しいんです。 紙巻タバコの副流煙が悪いと言われているのは、吐き出した煙にタール、ニコチン、一酸化炭素が含まれているからです。 タールや一酸化炭素は、火を使って燃やさない限り発生することはありません。 電子タバコは火を使わない仕組みなので、それらが発生する心配はないですよね。 また、日本国内ではニコチン入りのリキッドの販売は禁止されています。 ですので、吐き出した煙にニコチンが含まれることもありません。 三大有害物質と言われている、タール、ニコチン、一酸化炭素。 電子タバコに含まれるものはひとつもないため、仮に自分が吐き出した煙を周りの人が吸ってしまっても、問題はないんです。 有害物質が含まれていなくても煙自体が嫌だという方もいるので、決してどこでも吸っていいわけではありません。 マナーを守ることは必須ですが、害になるものはないと聞いたら吸いやすくなりますね。
VAPEによる禁煙のすすめ
イギリス政府から、正式に電子タバコが禁煙補助具として認定されたのをご存知ですか? 電子タバコの有害性に関しても、紙巻きタバコより約95%低いとされたのです。 背景として、イギリスでは2007年から2011年の禁煙成功者が、ほぼ横ばいでした。 上昇する見込みもない、とされていたのです。 しかし、電子タバコが流通した2011年から2016年の間で、禁煙成功者は14%から23%にぐんとあがりました。 その結果として、電子タバコが禁煙補助具として認定されたのです。 数字だけでも、VAPEによる禁煙効果が見てわかります。 禁煙補助具として認可されてからは、病院でも医薬品と同じように処方されるようになりました。 煙を吸って吐くというしぐさは、紙巻たばこと変わらないですよね。 IQOS、gloなどでも言えることですが、加熱式タバコにはニコチンが含まれているので、有害性があるんです。 しかし、VAPEはタール0、ニコチン0です。 そのため、禁煙の一歩として電子タバコに移行するというのは、非常に有効的だと考えられています。
電子タバコの有害性:米国で1080人が肺障害を発症
新型タバコは燃焼式タバコとどう違うの?
最近日本でも、火をつけて吸うタバコではなく、iQOSなどの非燃焼式・加熱式タバコがプロモーションされ、喫煙する方が増えています。
私も、電子タバコや非燃焼・加熱式タバコが、普通のタバコとどう違うのかあまり分かっておりませんでしたので、今回少し調べてみました。
電子タバコと非燃焼・加熱式タバコは、従来の葉タバコを燃焼させるタバコに対して、「新型タバコ」と総称されます。
まず、電子タバコ(E-cigarretes, vape)は、液体を加熱して、発生するエアロゾルを吸引するというタバコです。「エアロゾル」とは、難しく言えば、「気体の中に浮かんでいる微細な液体・固体」ということです。身近な例としては、霧とか“もや”がエアロゾルになります(細かい水粒子が空中に浮かんでいる)。口元で直接蒸気を発生させて吸い込むアロマのようなイメージのタバコです。
日本では、薬事法でニコチンを含む電子タバコのリキッドは認められていないため、ニコチンを含んだ電子タバコ(ENDS)は販売されていませんが、個人輸入の形で入手できるそうです。
続いて、非燃焼・加熱式タバコは、葉タバコを装置の中で加熱して発生するエアロゾルを吸入するタバコです。
日本ではよくプロモーション活動が行われてよく知られているiQOS(フィリップ・モリス)、glo(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)、Bloom TECH(日本たばこ産業)などがこれに当たります。
どちらも吸っていて煙が出なかったり、デジタルデバイスのようなスマートな機器を使ったりするため、従来の燃焼式タバコよりも健康への悪影響や周囲への迷惑が少ないイメージがあり、急速にシェアが広がっています。2018年現在で、全タバコにしめるシェアは18%で、2020年には30%にもなると予測されています。
電子タバコで急性肺障害
新型タバコは、吸引される有害物質の量が従来のタバコよりも軽減されており、少なくとも従来のタバコより有害ではなく、禁煙補助になるとタバコ会社は主張しています。具体的には、一酸化炭素、クロトンアルデヒドらの有害物質が燃焼式タバコに比べて、90%軽減しているなどです。
従来のタバコは、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息、鼻腔や口腔などの頭頸部がんのリスクを高めることが知られています。
新型タバコが肺癌を引き起こすリスクが高いのかどうかはまだ分かっていませんが、最近注目されているのが、vapeを吸ったことで急性肺障害が起きたとする報告です。
急性肺障害(acute lung injury)とは、胸部X線やCTで、びまん性に(平たく言えば両肺に)浸潤影という異常陰影が現れ、低酸素血症を起こす病気です(vapeに限らず、肺炎など様々な原因で起こります)。
米国CDCは、vapeによる健康被害は、2019年10月3日の時点で48州と1つの米国領において1080の肺障害症例と15の州で18人の死亡を報告しています。
どういう機序で肺障害が起こるのか、電子タバコのどの成分が原因なのかはまだ不明ですが、THC(テトラヒドロカンナビノール)という大麻成分や、ニコチン含有リキッド使用者がそれぞれ76.9%、56.8%いたことから、米国FDA(食品医薬品局)は少なくともTHC含有リキッドは使用しないよう警告しています。また、グリセロールやプロピレングリコール、ニコチンも原因として否定できないようです。
以上vape可と見た。