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【沖家室】思い出備忘録

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07.梅干【沖家室】思い出備忘録

07.梅干【沖家室】思い出備忘録

祖母は毎年梅干を漬けていた。

昨今流行りの塩辛くない梅干ではなく、
口に入れた途端、しょっぱさとすっぱさで
顔のパーツがすべて真ん中に寄ってしまうような、
昔ながらの大きな赤い梅干だ。
少し齧るだけで、ご飯を食べずにはいられない。

保存性と食の刺激という
本来の目的を大いに果たす梅干だった。

梅干はお馴染みの赤い蓋の保存瓶に漬けられている。
祖父の家の廊下には、梅干や梅酒など
手製の保存食を

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