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そつなくこなしちゃう人

「君は、正直不器用だよね。」

と上司に言われた。

その通りである。

「でも、その不器用さが、ご利用者さんとか

仕事ができない人に寄り添えると思うよ。

俺は、なんでもそつなく、こなしちゃうんだよ。
だから、なんでこんな簡単な事ができないんだって
よく、他人にイラついちゃうの。

でも、君は、きっと優しいから
うまく寄り添えるでしょ」

誉められてるのか、貶されてるのか、、
なんだかこころにひっかかったが

まあ、そうなのだ。

私は何をやらせても
時間がすごくかかるし
飲み込みがおそい。

何でも、できちゃう人からしたら
なんでこんな簡単な事ができないの?って
思われることも。

なんで、できないのって

もうこの言葉が昔から嫌いだったし
恐ろしかった。

できない理由は、

私が脳足りんだからです。

今だったら開き直って言えるし
実際言ってるけども

小さい頃は本当に

この言葉が恐ろしかった。

なんで、できないのか問われても
わからないもん、そんなの。

私が一番知りたいよってすごく思っていた。

でも、そつなくこなしちゃう人は、
本当に、なにやらせてもできちゃうから
そう思ってしまう気持ちも分かるのだ。

悪意ではなく、ただただ不思議なんだろう。

でも、もう少し

寄り添って欲しいよなあ。

私は、上司のことばにちょっと傷ついていた。
当たってるんだけどさ。

どこかで、傷ついていた。
もやもやしていた。

なんでもそつなくこなしちゃう人が羨ましいよ。

でも、私は私。

だから

私は私なりに、
人の痛みに寄り添える人でありたい。

仕事帰りそう思った。

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