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作業と時間の「浪費」について

書籍(特に実用書)づくりの作業の一つに、「イラストレーターさん探し」があります。
これがけっこう悩ましい。

昔は、既刊の本や雑誌なんかを見て探したものです。
そうそう『イラストレーションファイル』なんてのもあったっけ。
制作部(本の装丁などを担当する部署)の本棚に見に行ったなぁ。

まだあった。
なつかしい〜。
WEB版もありますね。

今でも、書店に行って本のイラストを見ることもあります。
とはいえ、やはりWEBから探すことのほうが圧倒的に多い。
WEB上で創作の表現がたやすくなった昨今は、質量ともにすばらしい作品に出会える機会が増えましたから。

というわけで、noteをはじめ、pixivなどのイラスト漫画系のSNSを探索している今日この頃、、、
なのですが、
これがなかなか悩ましい。

膨大なクリエーターさんの中から、運命のお相手を探すわけですが、

・好きな画風でも、今回の本のテイストに合うとは限らない(でも、好きだからつい色んな作品を見てしまう)
・いいかも♡というお相手が複数人現れる(←今ココ)
・版元の担当者と協議
・制作サイドの合意がとれて、「ぜひお願いします!」とアタック
(日程やら料金やらもろもろでお断りされたら、やり直し)
・クリエイターさんと合意したら、お仕事開始

こんなことを経て、本が出来上がっていくわけです。

で、タイトルの件ですが、今回、この作業をしていて改めて気付いたことがあります。

・好きな画風でも、今回の本のテイストに合うとは限らない(でも、好きだからつい色んな作品を見てしまう

ここの段階。

今回も、好みの漫画家さんやアーティストさんの作品に出会ってしまい、ついつい、過去の作品を観賞。
作品自体を堪能しながら、
「今回の仕事には合わないけど、何か別の機会にご一緒できたらいいなぁ」
とアレコレ考えたりして。

気がつけば、時間は矢のように過ぎており。
言ってみれば、今回の本には関係のない、単純に私の好みを満喫した時間なわけです。
今回の本に限った仕事から見れば、時間と作業の「浪費」

でも、この浪費こそ、人生の醍醐味よね〜。
と、しみじみ思ったのでした。

、、、ちょっと言い訳も入ってますが(・∀・;)



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