ぼちぼちフリーランスの確定申告(青色) ◆ 「決算整理」やらずに損をしたのは…私です
「決算整理」という会計用語を聞いただけで、
「よくわからないから、関係ないことにしよう」
とすませていた(つもりで、ドキドキハラハラしていた)のが、ン年前の私。
でも、藤原さんの「簡単仕訳帳」に出合って、ご教授を受け、
「これならできる!」
「場合によってはやらなきゃ損!」
と気づいた次第。
「決算整理」はざっくりいうと年末に4つの整理をすること。
①未収(売掛)・未払(買掛)の計上
②仮の処理の整理
③棚卸し
④減価償却・償却
すべてやる必要があるのではなく、①未払、だけですむ場合もあります。
R4年、私は①未払、③棚卸し、の2つを整理。
『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の3章でくわしく解説していますが、ざっと、私のR4年の場合をご紹介します。
決算整理の前段階の
領収書整理①、記帳②はこちらをどうぞ。⇩
12月分のクレジットの経費などが「未払金」
令和4年、中山の決算整理、まずは、「①未収・未払」ですが、これは令和4年中に取引したもののうち、実際の支払が翌年(令和5年)になるもの、です。
ほぼすべての人に当てはまるのが、「未払(未払金)」。「12月頃クレジットで払ったもの(必要経費)など」です。
「簡単仕訳帳」では、右(貸方)のいつもなら空欄の部分に「204 未払金」のコードを入力して左(借方)と同じ金額を入力するだけ。
私は、12月の経費だけこの処理をしています。
仕事は完了、支払いは翌年なら「売掛金」
また、令和4年中に仕事が終わったけれど、クライアントからの支払いが翌年(令和5年)になるもの、は「未収(売掛金)」。
今年は、この整理はありませんでしたが、印税の支払いは翌々々月なんてことも出版社はよくあるので、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』(10月刊行・支払は翌年)を出版した年は「売掛金」で決算整理しました。
仕入の残り、宣伝用著書などは、「棚卸資産」
私が今回初めてしたのは「棚卸資産」の計上!
『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の販促で友人知人に配布するだけでなく、地元をはじめ各地の図書館を行脚して献本したのですが、それにあたって、自著を大量に「広告宣伝費」として購入しました。
その残りを「棚卸資産」として計上。
※継続して消費する少額(10万円未満)の消耗品は棚卸しなくてもかまいません。
これまでも、自著を買ってストック(新しい仕事の際にクライアントに持参進呈など)していたのですが、棚卸とかよくわからず計上していませんでした。
が!
「棚卸資産」はきちんと計上しておくと、これ、翌年以降の経費にできるんです。
ここで私の失敗ケースをご紹介しますと、、、
数年前、執筆担当した本をやはり大量に購入したことがあったのですが、あのときも年内刊行、翌年に印税支払でした。が、「売掛金」も「棚卸資産」もよくわからないので、整理せず。
その結果、本が出た年は売上がない(売掛金として計上しておらず)にもかかわらず大量に購入した「宣伝広告費」を全額計上、翌年に実際に印税が支払われたタイミングで「売上」計上したときには経費を引けず。。。
発生主義の記帳ができていないだけでなく、せっかくの経費をムダに使っているダメな例です。
知らないって、、、損ですねぇ。。。
まぁ、そもそもの稼いでいた額がたいして大きくないのでアレですが、、、
金額が大きくなるほどに、決算整理をきちんとしていることで損することもなくなります!
みなさまは、中山と同じ轍を踏まぬよう、決算整理してくださいね。
さて、決算整理がすめば帳簿整理は終わり。「簡単仕訳帳」なら、自動的に決算書も出来上がります。
次は、いよいよ国税庁のサイトで確定申告(e-Tax)です!
「初めての青色申告でもわかりやすい!」と、
ご好評いただいてます。
レビューくださったみなさん、
ありがとうございます! !↓
ーー【フリーランスのための節税本】ーー
☆☆☆ 重版決定!☆☆☆
※インボイス制度施行後に課税事業者になっても、
「簡易課税制度を選択」で使えますヨ!
「お金をかけず、なるべくカンタンに青色申告したい!」に応える本は、こちら。
*イラストは、『サステナ片付けできるかな?』のコジママユコさん。
「青色申告6年目なのに迷走中…」な自らを救うため、超シンプルに申告できちゃう方法を教わってきました。
既存の(超簡単なはずの)ソフトで挫折した私が救われた画期的な青色申告用Excel仕訳帳シート「簡単仕訳帳」の開発者・藤原さんとの共著です。
おこづかい帳感覚で複式簿記が分かる!
ずっと使える「簡単仕訳帳」(Excelシート)、もちろん更新料なし!
かけ出しのフリーランスさん、青色申告はむずかしそうで二の足踏んでいる白色フリーランスさん、青色申告ソフト(有料)からの移行を考えている倹約フリーランスさん、そして私のように複式簿記がチンプンカンプン…な人のお役に立てるはず。ぜひ、お試しください。
※本書の対象読者は、フリーランスデビューしたての人や、売上1000万円までの私のようなぼちぼちフリーランスですが、インボイス制度施行後も売上5000万円までOKの簡易課税制度なら利用できます。