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【旅するシニア】鹿児島をピンポイントで楽しむ♬まずは指宿「長崎鼻」🚅

9月の最終日を鹿児島ですごしました。
鹿児島県指宿市は母方の郷里です。
すでに、母も祖母も他界し親戚の所在もわかりません。
幼いころ祖母に連れられて行ったかすかな記憶だけが残る場所ですが、
一度訪ねてみたいと思っていました。
同じ九州とはいっても在住する福岡と鹿児島ではかなりの距離があり、ひとりで旅するにはちょっと勇気がいります。
それでも素敵なチャンスに恵まれて、鹿児島一人旅を実現しました。

#旅のフォトアルバム

🚅「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」に泊まる鹿児島2日間!はタイムセール!

以前、日帰りのバス旅で利用した「阪急交通社」のメルマガにタイムセールの文字。
なんとなく開いてみると「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」に泊まる鹿児島2日間!宿泊交通費込み23,900円とあります。
博多~鹿児島間の往復新幹線が2万円はかかるはずなのに、超お得な価格!
迷わずカレンダーとにらめっこして予約しました。

JR鹿児島中央駅に着くと、そこは中心街らしく観光客であふれています。
まずはホテルに荷物を預けてから行動しようと思い「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」を探すと、駅ビルの真向かいにあり迷うことはありませんでした。

特に計画もなく、指宿いぶすきに行ってみたいという希望だけ抱いて観光案内所へ。
親切なスタッフからすすめられて、鹿児島県南部に位置する薩摩半島最南端にある岬「長崎鼻」を目指します。

🚊特急「指宿のたまて箱」で「長崎鼻」へ

案内されたのは通称「いぶたま」とよばれる特急「指宿のたまて箱」で指宿まで行き、そこから路線バスで「長崎鼻」へというコース。
11時56分発の指定席が無事とれ、指宿駅まで1時間ほど列車にゆられます。

鹿児島中央駅と指宿間を1日3往復している「いぶたま」は、錦江湾(鹿児島湾)の雄大な景色をたっぷりと楽しませながら旅人を運びます。

車両の海側は白、山側が黒といったコントラストのはっきりした外観がとても印象的な観光列車です。


*車内の様子

車内は天然木がふんだんに使われた内装になっていて、ぬくもりのある落ち着いた雰囲気を感じます。

一般的な座席に加えて窓側に向いたカウンター席があり海を一望できます。そこに座ってくつろぎながら心ゆくまで錦江湾の景色を楽しみました。

ゆったりと走るこの列車はカウンター席・ソファー席など好みの座席で自由にくつろぎながら車内販売で買い求めた弁当や飲み物をいただけます。

食事をすませて乗車したので、クラフトビールを1本チョイス。
コーヒーを思わせる香りと苦み、そして少しの酸味が味わえるという「スタウトビール」は、自分好みのおいしいビールでした。

*車内からの風景

良く晴れた錦江湾は空の青色・雲の白色ととけあって、ただただ美しく心を開放してくれます。

くっきりと浮かぶ「桜島」がどこまでも雄大で、鹿児島に来てよかったと感じさせてくれる瞬間です。

車内放送が前方に見える島は「知林ヶ島ちりんがしま」という無人島だと教えてくれました。
干潮時には800メートルの砂の道が現れて歩いて渡れるとのこと。
「縁結びの島」「愛の島」とも呼ばれるパワースポットだそうです。

🚌指宿駅からバスで長崎鼻へ

列車の旅に酔っていると、あっという間に「指宿駅」に到着です。
駅を出ると東屋風の「足湯」があり、それを楽しむ観光客が大勢見えました。

目指すは「長崎鼻」そして「龍宮神社」です。
足湯を楽しむ余裕はありません。

バスの営業所でチケットを買い求め乗車、観光バスではなく1日3往復しかしていない路線バスで観光地に向かうのはスリルがあります。
初めての鹿児島旅行なのに、旅慣れた人になったようでワクワクするのを感じていました。

バスの車窓から見える景色は、南国鹿児島という表現がぴったりです。

形の変わった山が見えたので、調べてみると通称「スヌーピー山」と呼ばれる「竹山」でした。
スヌーピーが空を仰いで寝そべっている姿に見えることから、地元ではこう呼ばれているそう。
霊山として信仰の対象になっているという山につけられた名前が「スヌーピー」とは、なんかほっこりします。

⛩️長崎鼻「龍宮神社」

長崎鼻に近いバス停から、坂道を海に向かって降りていくと「龍宮神社」が迎えてくれます。

ここは竜宮伝説発祥の地とされていて、祀られているのは乙姫様のモデルといわれる「豊玉姫」です。
浦島太郎はこの岬から竜宮城に向かっていったのですね。

竜宮城を彷彿とさせる社殿ははなやかで、浦島太郎も帰るのを忘れるくらい魅力的な場所だったんだろうな~などと、おとぎばなしが頭をよぎります。

浦島太郎が竜宮城へ旅立ったといわれる長崎鼻は、別名「竜宮岬」とも呼ばれているそうです。
ここから見る開聞岳は実に勇壮で、しばらくたたずんでその姿に見とれていました。

岬までの道の途中にある浦島太郎の像の周りを2回まわって亀にふれると、願い事が叶うと書かれた表示板があります。
願いが叶って素晴らしい旅をしている私には、他に願うことはありません。
ここに来られたことに感謝をこめて「ありがとう」を伝えました。

🌊「長崎鼻灯台」

薩摩半島最南端の岬で船舶の道しるべとしての役割をになう「長崎鼻灯台」は、空と海のブルーにマッチして、白く美しい姿を見せています。

この灯台は「日本ロマンチスト協会」が2018年「恋する灯台」に認定したという、なんともロマンティックな灯台です。
浦島太郎と乙姫のラブストーリーが、灯台にまでイメージを重ねさせているのでしょう。

灯台にゆく途中設置されているハートのオブジェは「恋する灯台」を象徴するようにたたずんでいました。

東シナ海に突き出す形のこの岬は右手に開聞岳が見え、正面には遠く屋久島や硫黄島までながめられ、まさに風光明媚な景色が楽しめます。

リアス式海岸の岬は海水で浸食されたゴツゴツとした岩でおおわれていて、足元が不安定な場所をさけながら、先端近くまで歩いてみました。

⛰️開聞岳展望

海の向こうにはっきりと姿を「開聞岳」が、頭に雲の綿帽子をいただいています。
「薩摩富士」という別名を持つこの山は、いかにも富士山のような美しいフォルムで威厳を感じました。

ウミガメの産卵地でもあるこの辺りでは、保護をうったえる看板が立っています。
また、その横に建てられた「密航・密輸の発見にご協力を!」の看板が地域性を物語っているようでした。

1日3往復しかない路線バスに乗り遅れたら大変です。
早めに停留所に着くと、綿帽子を脱いで見送ってくれる「薩摩富士」が、またおいで!と呼びかけてくれているような気がしてうれしくなります。

🏢ホテルの窓から

指宿から長崎鼻へとピンポイントで旅を楽しんだ後は「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」にもどってチェックインです。
ホテルは見晴らしのいい最上階(14階)の部屋で、高級感があります。
窓からの眺めは最高!

夕日を眺めながら、今日1日を振りかえり旅することの楽しさを味わいました。

とっぷりと日が暮れて、ビルの上の観覧車はイルミネーションで夜を華やかにいろどります。
夕飯には鹿児島名物の黒豚を味わってみたいと考えていました。

ホテルの地下に「 かごっまふるさと屋台村」という飲食店が集結したフロアがあり、その中に「黒豚しゃぶしゃぶ」の看板を出すお店を見つけました。
小さな店舗ながら、食材にとてもこだわりがありオーナーから細かく説明を聞きながら、一人用の鍋でいただくしゃぶしゃぶを堪能します。
他にも新鮮な「きびなごのお刺身」など食しながら、おいしいお酒も少々。

最後にいただいたとてもおいしいクラフトビールを飲みつつ、最高の気分で初日ピンポイントで楽しむ「指宿・長崎鼻の旅」は終了です。

明日はフェリーで「桜島」に行ってみることにします。


♬最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^^♪








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