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世の中まだまだ知らぬことばかり

4月から息子が空手を始めました。
息子にとって初めての習い事は親の私にとっても初めての事です。

色々と習い事候補はあったもののパンチやキックが大好きでヒーロー物は全般が大好物な彼。

いつもは怒られるパンチやキックをかっこよく決める先生に釘付けで自分のパンチやキックも褒めてもらえる。その上さらによくする為のアドバイスを貰える。
そんな時間を人生で初めて過ごしました。
彼の表情でその場でこちらにしますと他の体験をする前に決めてしまうぐらいでした。

その空手教室で毎回最後に実語教の唱和をおこない先生が意味を説明されています。

最初は私の無知ゆえに「何かディープな世界観を持ち合わせた教室?」と構えてしまいまったそれは私も初めて耳にする実後教。

平安末期から明治初期まで広く用いられた初歩教科書。作者は未詳。平安末期ごろの作と推定されている。幼童にも朗読しやすいよう漢詩流の五言対句の体裁をとる。人間の本質なり価値を「知」に置き、その無限的価値を強調し、「知」の体得のためには幼童からの読書勉励と、道徳的実践とが必要であることを力説している。中世にもかなり普及していたが、近世に入り『童子教』などと合体の形で出版され、寺子屋などの道徳教科書として広く流布した。また『新実語教』などの類書も輩出し、後世の道徳教育や教科書編纂(へんさん)に多大の影響を与えた。

[利根啓三郎]
『石川謙・石川松太郎著『日本教科書大系5 教訓』(1969・講談社)』

実語教をさらに親子向けにされたこの本を元に息子の空手では読み上げをおこなっています。

大好きな読書において自己啓発本も気になるものやオススメされたものも読むのでこの手の話はとても興味がある私。
初めて耳にする言葉がこれほどまで本質的で奥深いことに驚きました。

お子様がいらっしゃる方も、そうでない方にも是非オススメです。

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