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エンジェルロードの思い出

まだ
「エンジェルロード」という名前は
ついていなかった頃
小豆島の余島近くの浜は
地元の人たちと
こどもたちの遊び場でした

いまのように
お土産屋さんも何もない
ただの砂浜
そこからは
普段は無人島の離れ島、「余島」へと
砂浜でできた道が続きます

注意が必要なのは
潮の満ち引きによって
余島への道が
消えたり現れたりすること

道が消える前に
陸地へ戻らないと
余島にとり残され
帰れなくなります

小学生のわたしたちは
ときどき学校からみんなで
歩いてこの浜に遊びに行きました
潮が引いている間に現れる道と浜辺
潮が引いている間に遊んだら
潮が満ちて道がなくなる前に帰ります

そして…
ここからは
中学生のとき
友達のともちゃんから聴いた
思い出話

中学生のともちゃん
掃除当番のとき
こっそり
3人くらいの仲間たちに
好きな男の子を教えてくれました
わたしもドキドキしながら聴きました

めちゃめちゃ内気なともちゃんが
どうしてその子が好きなのか…?

ともちゃんが小学生のとき
クラスのみんなで
余島近くの浜に
遊びに行ったそうです
みんなで夕方帰ろうとしたら
潮が満ちてきて…
どんどん道がなくなってって
ともちゃんは帰れなくなりそう
もう道の真ん中に
海の水が
入ってきています

そのとき
ともちゃんの手を
ひとりの男の子がつかまえて
渡れるように助けてくれた

そのときから
ともちゃんは何年も
ずうっとその男の子に
片思いしているそうです

これがわたしたちの
エンジェルロードと呼ばれる前の
思い出

いま
恋人と渡ると幸せになれる

有名になったエンジェルロードは
エンジェルロードという
名前もまだなかった頃から
ともちゃんの淡い初恋を
育ててくれた場所なんです

ともちゃんを助けてくれた男の子


エンジェルロードの思い出



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けいちゃん♪

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