布と会話する
行った先々で、布屋を覗くのが趣味です。その土地柄、文化が現れていてめっちゃテンション上がります。
帰国してから仕入れた布でバッグとか作って販売してます。(最近どこにもアップしてない… 作品はバンコクのHidden space cafe and dance studioさんに置かせてもらってます)
先日もメキシコシティでも、もちろん布屋さんに足を運びました。
サボテン、チリ、ソンブレロなどが散りばめられた可愛らしい布に目がハート! 明るい色合いの花鳥風月メキシコ版も素敵です。
が… もう一つメキシコと言えば…この写真のどくろデザイン。これがどうしても好きになれなくて、あらゆるお土産ものから極力スルーしてたんですが…
「これは可愛いから買う」「これは嫌だから買わない」
これも決めつけ、決断、ジャッジメントです。無限の可能性を制限してしまいます。(キリッ)
なので、気に入った生地一つひとつに問いかけます。
「買ったら貢献してくれる? お金創ってくれる?」
ノーだったら、買いません。きれいなサボテン柄の生地はノーだったので涙を飲みました…
イエスだったら「何メートル買って欲しい?」と更に問いかけます。
どくろ柄コーナーはスルーしようとしたのですが、どうも引っ張るんですよね。まぁ、なんか貢献してくれるってことなんだろうなぁと一つずつ問いかけていきました。
他の生地は全て1メートルずつでオッケーだったのですが、この写真の白ベースの布。これだけは猛烈アピールしてくるんですわ。
「1メートル?」
「いや、もっと買って!」
「スーツケース重くなると困るんだよ… 2メートル?」
もっと…と不満そうながらも、2メートル購入。
バンコクに戻って昨日、どんなものが作れるか相談するためにHidden space cafe and dance studioに生地を持って行ったところ…
オーナーさんがこの白ベース生地をいたく気に入ってしまい、制作前に生地のままお買い上げ。笑
その話を別の友人にしたところ「あれ可愛かったもんな!」と…
ええええええええええ…
また手前の黒の生地もかなり薄気味悪くて全く好みじゃないのですが「彼女がこういうの好きだからバッグ創ってあげて」という注文も来てたりして…
ええええええええええ…
自分じゃ価値などないと思っていても、他の人にとっては価値があるものって多々あるんです。モノとコミュニケーションを取ることで、それがわかるようになります。
モノだけでなく、自分も同じこと。自分では気づこうとしていない、または気付いていないフリをしている、どんな価値があなたにはあるでしょう??