アナコンダが死んでも無問題!令和の先攻ワンキル100%イグナイトリペア!【先行ワンキル】
1.はじめに
こんにちは、慧紀(@Keiki_Pacifis)です。
今回は例の100%先攻ワンキルについてです。マスターデュエルで遊戯王の記事に需要があるのか、マスターデュエルリリース以降いいねが100くらい増えました。使用者もちらほらいるみたいで、インストラクターの使用デッキとして紹介もされていましたね。正気か???
今回は上の記事を読んでいる前提での話になりますので、まだご覧になっていない方は先にお読みになることをおすすめします。
2.アナコンダ、遂に監獄入り
では本題に入りましょう。既に皆さんご存じのことと思いますが、あの最強リンク2モンスターの一角である《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が2022年04月01日より禁止カードとなることが決定しました。
環境ではモンスター2体からデッキ融合をコピーして強力なモンスターを呼び出し、ソリティアでは《簡易融合》をコピーして先攻ワンキルするなど、様々な方面で悪さをしていたカードですね。
私個人としては【サイバー・ドラゴン】で登場当初から使い続けていただけに残念ですが、今後のカードデザインに支障をきたすタイプのカードなので仕方ないという印象です。
このカードは件の100%先行ワンキルデッキでも採用していたカードであり、イグナイトの属性を闇属性にすることで《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の素材を調達するという非常に重要な役回りのカードでした。
このカードが使えなくなってしまうことで、イグナイトの基盤で《覇王スターヴ》を出す難易度が上がり、コンパクトな展開ルートが必要となる先行ワンキル100%のマシュマック型イグナイトは崩壊…………
しません。
3.元祖属性変更リンク2、リプロドクス
そう、イグナイトを闇属性に変更できるリンクモンスターにはまだ《リプロドクス》がいます。
ソリティア界隈では《デビル・フランケン》や《ゲール・ドグラ》などの種族をサイキック族に変更することで有名(?)なこのカードですが、種族だけでなく属性も変更可能なんですよね。最近だと「春化精」の制約下でモンスター効果を使うために使われていたりもします。
このカードの効果範囲は自身のリンク先=上下のみであり、属性を変更できるのはEXモンスターゾーンの真下のモンスターのみです。そのため、位置を問わず闇属性に染色できた《アナコンダ》とは違い、前回のルートをそのまま使うと染色できないパターンが発生してしまいます。
そのため、構築および展開パターンを一部変更する必要があるというわけです。
4.構築の変更点
リペア後の構築は以下になります。
変更点は以下の3点です。
①に関しては先述の通り《アナコンダ》の禁止に伴う入れ替えです。説明は不要ですね。
②に関しては展開の簡略化が狙いです。
前回の記事にも書いたように、《決断》はデッキの同名イグナイトの枚数が減ってしまうため、手札に応じてルートを柔軟に変える必要があります。(文章として書くには説明が面倒なので詳しい説明は省いています。)
元々僕個人が使えればいいと思って組んだものなのでそのままでもいいのですが、思っていたより多くの方に見られているため、そして何より《決断》を引くたびにルートを考えるのがダルいため、ドロー札である《ドン・サウザンドの契約》と入れ替えています。
こちらは《無の煉獄》などと違い相手にもドローさせてしまうため妨害されやすくなりますが、妨害されることを気にする人間はこのデッキを使わないので問題ありません。
注意点として、②効果および③効果により、このカードの適用中に魔法カードをドローすると、それが手札にある間は通常召喚ができなくなります。
と言っても、このデッキにおける魔法カードは、初手は《デュランダル》以外は即発動するため手札には残らず、《デュランダル》は通常召喚のために一時的にセットしても展開に影響はありません。
エレクトラムのドロー以降に《無の煉獄》を引いた場合も即発動できることが多く、即発動できない展開パターンでは既に通常召喚を終えています。
よって、このカードの制約が気になることはほとんどないでしょう。
③に関しては展開Bの項で後述しますが、端的に言うと《イゾルデ》+《アストロ》で作れる下向き3方向のリンクマーカーを持ったリンク3なら何でもいいです。
選択肢は2022/03/19現在のカードプールだと《神聖魔皇后セレーネ》と《天威の龍拳聖》の2択ですが、《セレーネ》だと強制効果により展開動画が長くなるため今回は《龍拳聖》を採用しています。効果は展開には使わないのでどちらでも問題ないですね。
5.リペア展開
リペアが必要な展開パターンの確認
それでは具体的な説明に入りましょう。
100%先攻ワンキルの記事で書いたように、このデッキはパターン1~7と7’の計8通りの展開パターンで先行ワンキルを行っていました。
この8ルートのうち、パターン4、7、7’を除く5通りの展開パターンでは、通常召喚またはキリビの効果で特殊召喚したイグナイトを染色しています。
すなわち、これらのルートでは染色するイグナイトをEXモンスターゾーンの真下に出し、アナコンダの代わりにリプロドクスをそのEXモンスターゾーンに出すだけでリペアが完了します。
なお、パターン1ではアナコンダを出してからP召喚していましたが、イゾルデのリンク先にP召喚してからイグナイト2体でエレクトラムを作り、イゾルデ+リナルドでリプロドクスを出せば問題ありません。
一方、パターン4、7、7’ではEXデッキからP召喚したイグナイトを染色しています。
ルール上、EXデッキから特殊召喚するPモンスターはEXモンスターゾーンまたはリンクモンスターのリンク先にしか出すことができず、イゾルデのリンクマーカーが斜め下2方向であることから、既存のルートでアナコンダをリプロドクスに置き換えるだけではリペアできません。
よって、以下の3パターンに分けてそれぞれ別の展開ルートを使用します。
展開Aがパターン4、展開Bがパターン7の約半分およびパターン7’、展開Cがパターン7の残りです。
それでは順に解説していきます。
展開A:アストロとデュランダルの両方を引いた上で、イグナイト2枚以上を引いている場合
パターン4は元々パターン3の展開ではできないドローケアをするための派生展開でした。
例えば「同名イグナイト3枚+アストロ+デュランダル」のような初手を考えてみましょう。
ルール上同名カードはデッキに3枚までしか積めないため、何らかの方法でデッキに戻さない限りは、当然アストロでその4枚目をサーチすることはできません。
そのため、イゾルデのサーチ先およびエレクトラムのドローのイグナイトを破壊してサーチしたいところですが、この2枚が同名イグナイトであった場合、アストロでサーチできるイグナイトは残り1枚だけとなり、手札が足りなくなってしまいます。
これに対し、パターン4ではエレクトラムのドロー前にアストロで参照可能なイグナイトを2種類用意することで対応していました。
こうすることで、万が一イゾルデのサーチ先とエレクトラムのドローが被っても、もう1種類のイグナイトをサーチして回避できる、ということですね。
しかし、この展開では手札を1枚余分に消費するため、イグナイトを手札からP召喚することができず、また下級イグナイトをサーチして召喚することもできません。
そのため、今回はそれとは違うドローケア方法を使います。それは、エレクトラムの①効果により、イゾルデのサーチ先のイグナイトの同名イグナイトをEXデッキに送る、というものです。
なぜこれでドローケアができるのでしょうか。
イゾルデのサーチ先とエレクトラムのドローが被ってしまうのはイゾルデのサーチ先の同名イグナイトがデッキに1枚残っていることが原因です。
その残り1枚をEXデッキに送っておくことで、破壊する1枚目・EXデッキに加わる2枚目・アストロでサーチする3枚目で3枚を使い切ることができ、エレクトラムでドローするカードは必ずそれとは別のカードになる、というわけですね。
こういうことを考えてルートを精査する必要があるのが100%デッキの面倒なところです。
というわけで展開ルートです。
重要そうな部分は太字にしています。
レッドレイヤー、リナルド、キリビを引いた場合の展開の変更点はそれぞれ以下のようになります。
・イグナイト2枚+アストロ+レッドレイヤーorキリビ+デュランダル:最初のイグナイトP効果で足りない方を、デュランダルで適当なイグナイトを、それぞれサーチすればOK。
・イグナイト2枚+アストロ+リナルド+デュランダル:デュランダルの自壊の処理後に、アストロ効果で自身をSS&イグナイトのサーチを行う。後はリナルドをサーチする代わりに適当なイグナイトをサーチすればOK。
展開B:イグナイト2枚+アストロ+リナルド+キリビの場合
パターン4が召喚権を使わずにイゾルデを建てられるのに対し、パターン7およびパターン7’はレッドレイヤーが使えない都合上、召喚権を使わなければP召喚前にイゾルデを建てられません。
またイゾルデを建てるためにキリビの①効果を使用するため、リナルドでキリビを回収してからキリビを特殊召喚し②効果によって下級イグナイトを展開するといったこともできません。
ということで、このルートではP召喚により染色するイグナイトを準備します。と言っても、手札からP召喚しようとすると手札が足りなくなり、なんやかんやでワンキルできなくなってしまいます。
ではどうするか。そう、EXデッキからP召喚すればいいんですね。ここで登場するのが先述の龍拳聖です。
このパターンはP召喚前にアストロを展開できるため、イゾルデとアストロで龍拳聖を作ることで、その下にイグナイトを3体P召喚できます。
モンスターの数は「イゾルデ+アストロ+イグナイト×2」と「龍拳聖+アストロ+イグナイト×3」で変わらないため、ほとんど同じ感覚で運用することができますね。
龍拳聖を採用することでEXデッキの枠が1枠減ってしまいますが、もともと余っていたので問題ないでしょう。
展開C:イグナイト+アストロ+リナルド+キリビ+デュランダル
こちらは展開Bと違い下級イグナイト召喚から動くことができないため、EXデッキにイグナイト3体を用意しようとするとイグナイトP効果を1回多く使う必要があり、手札が足りなくなります。
その一方でデュランダルにアクセスできているため、リナルドで回収することでエレクトラムで破壊するイグナイトの枚数を1枚少なくできます。ゆえに手札からP召喚しても手札が足りるため、龍拳聖を使わず展開します。
5.マシュマックが禁止になったら?(おまけ)
ちょっとだけ需要があるみたいなので、《マシュマック》が禁止になった場合の対処法についても書いておきます。
マシュマックの代用方法
このデッキにおける《マシュマック》の役割は、攻撃力の上がった《ビシバールキン》を参照して一撃必殺のバーンダメージを与えることです。
そして、マシュマック同様に攻撃力の変動分のダメージを与えるモンスターはもう1体存在します。そう、《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》です。
こちらも《マシュマック》同様ランク5ではありますが、こちらは「CNo.」ということもあり、素材指定が星5×3と重く設定されています。
3体素材なので《アハシマ》で展開補助をすることもできず、ギリギリのリソースで展開をするこのデッキでは、レベル5を3体並べるのは非常に困難です。
ここで登場するのが、つい先日登場した《CX-N・As・Ch Knight》になります。
こちらの②効果を使うことにより、《ラグナインフィニティ》を重ねてX召喚することができます。次の相手エンドフェイズに破壊されてしまうデメリットはありますが、例によって次の相手エンドフェイズは来ないので問題ありません。
とはいえこちらも星6モンスター3体を要求しています。
一見すると召喚難易度はほとんど変わっていないようにも見えますが、こちらは自身の効果により《N・As・H Knight》に重ねてX召喚できます。
こちらは素材要求が星5モンスター2体。そう、《マシュマック》と同じですね。当然《アハシマ》の効果でX召喚できます。
すなわち、
というように動くことで、展開ルートをほとんど変えることなく《マシュマック》を使わずにワンキルが可能というわけです。
余談ですが、これらのカードはこのデッキの公開後に発表されたカードです。当時これらの登場により万一マシュマックが規制されても問題なくなると喜んだ記憶があります。
構築
最終的な構築は以下になります。
EXデッキの枚数が1枚抜け3枚増えたことでちょうど15枚になりました。この方がむしろデッキとして綺麗にまとまっている感じがしますね。
6.終わりに
というわけで、アナコンダとマシュマックを使わずに先攻ワンキル100%を達成する方法の解説でした。
このデッキは現在環境で暴れている《水晶機巧-ハリファイバー》や《幻獣機アウローラドン》などといったカードは使用しておらず、また同じくマシュマックワンキルを行う【恐竜】も大会で大きく暴れたりはしていないため、しばらく禁止になる気配は無さそうですね。
ㅤそれでは、最後までご覧頂きありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!
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