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知らなかったよ。ごめんね。
旦那はローカル番組が好きだ。毎日毎日録画したローカル番組を夕ご飯の時に見ている。そんなローカル番組表を見ていて、最近気づいた、驚いたこと。
なんと、教え子がプロ野球選手になっていた!
ん?この名前、覚えがあるぞ。そう、まさにここ出身の教え子。そう、ピッチャーだった。えっと、〇歳って言ってるから、あれから△年経ってるからえーっと、、、あ。その通りだ!あの子だ!すごい!野球続けてたんだ!
嬉しかった。プロになっていることが嬉しい、というより、野球をずっと続けていた事が嬉しかった。そうかそうか。そんなに野球好きだったんだ。そっかそっか。あれからもっとすごい球を投げるようになっていたんだ。すごいなぁ。本当にすごいなぁ。
ごめんね。いまごろ気づいたよ。甲子園にも行っていたんだね。いっぱい応援してあげていたかったな。
私は特に好きな球団がある訳でもなくて。観戦に行くことも無くて。テレビで野球を見ることもほとんど無くて。彼の最盛期はとっくに過ぎてて。ごめんね、知らなくて。ありがとう、私が見る番組に出てきてくれて。キミは全くそんなことも知らないけどさ。私のことを覚えているかどうかも、わかんないけどさ。
彼は中学生の頃から身体付きが良かった。特別背が高い訳では無いけど、綺麗な筋肉をしているな、と思っていた。そして綺麗な顔をしていた。まだまだあどけなさがたっぷりあって。笑ったり、恥ずかしくなると頬っぺがポッと赤くなって。目尻が直ぐに下がって、その目尻と一緒に存在感のある眉毛も下がるのが可愛かった。
バレンタインの日には、女の子からチョコをいくつももらったくせに、野球部の補助的顧問である私が焼いたブラウニーを、とても喜んでくれた。
廊下を歩いていた私を外から見つけて走ってきて、「せんせー!ありがとうございました!おいしかったです!」って、次の日頬を真っ赤にして言ったあの子の顔は忘れられない。
あの顔じゃぁ、モテるよな。ネットで見たら、いい感じのイケおじになっていた。あれから△年かぁ。
バレンタインデー💘どう過ごしてるかなぁ。
お借りした画像は、あの頃私が見ていた風景に近いなぁ、と思って選びました。野球を知らない私は、白線のちょっと外から、気合い入れろー!なんて叫ぶことしか出来なくって。それでも素直なあの子達は「ハイッ!」って、ちょっとテンション上がって。可愛かったなぁ。
あなたたちとキャッチボールがしたくて買った赤いグローブ。今も大事にしているよ。