憧れ
バスに乗った
70代ぐらい?と思われる女性が乗ってきた
つばの広い帽子👒
白いワンピース👗
高くはないがちょっとしたヒール👠
小さめのかごバッグ👜
白髪のショートヘア
ピンと伸びた背筋
かっこよかった
一目惚れした
京都にはこんなに素敵な女性がいるんだ!
なんて田舎者の私は思った
私が長女を妊娠している時の話し
中学校教諭の免許しか持っていなかった私は、小学校の免許を取るために、通信教育を受けていた
通信とは言っても実技教科が必須で、2週間のスクーリングがあった
そのために来た京都だった
妊娠中で、やっと辛いつわりの時期が終わった頃のこと
まだ体力に自信がなく、京都のホテルで出会った友達とも一緒に行動することは殆どせず、ひとりでゆっくりと過ごすことが多かった
でもせっかく来た京都
どこかに出掛けたかった
人混みは酔いそうだったし、ひとりで行こうと決めたのは小さな雑貨屋さんの並ぶ通り
お洒落だなぁ
可愛いなぁ
なんてワクワクしながらゆっくりと街ブラした後だった
バスの中で見掛けた女性が目に焼き付いて離れなくなった
妊娠中はそんなに服も選べないし、靴だってペタンコ
別に嫌じゃない
愛しい我が子を身ごもっている幸せがある
でも、なんだかその時の自分から遠い存在に思えたその女性に一目惚れしてしまった
その時思った
私もお洒落なおばあちゃんになろう!
帽子やワンピースが似合うおばあちゃん
白い髪の毛も素敵!
頑張って若作りしなくていい!
その時に似合う服を着て
似合う髪型にして
そして颯爽と歩きたい!
ちゃんとおばあちゃんなんだけど、少女のような雰囲気を持ったおばあちゃん
何年後かなぁ
そんな女性になりたいと
ずっと思っている
もう、ずっと思い続けている憧れの女性
なれるかなぁ
そう思うと、歳を重ねるのも嫌じゃないのよ