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楽 をさがして 家しごと
赤ちゃんって、なぜか夕方になると泣き出すでしょう。黄昏泣きっていうのかなぁ?あれ、嫌いでした。
もう20年以上も前のお話しです。
赤ちゃんが泣くと、どうしてか焦っちゃうんですよね。泣き止ませないといけない、と思う訳じゃないんだけど、どうしても泣き止んで欲しくって。
泣き止んで欲しいから、夕方にお散歩に行ったりね、してたんです。不思議ですよね〜。外に出ると、なぜか泣き止むの。でもだからでしょうね。その時に住んでいた団地の、同じくらいの子どもを持ったお母さんが、同じくらいの時間に外に出てくるの。そこから井戸端会議が始まり、ダンナや子育ての鬱憤をそこで晴らしちゃったりして。いやいや、相談してたんですよ、あれは相談。決して悪口なんて言ってないです。…証拠がないから言えるけど。楽しかったなぁ。
でもね、そうすると問題があって。。。
夕ご飯を作るのが遅くなるんです。お腹ぺこぺこなのに、まだご飯ができていない。それがまた私を焦らせる。
どうすべ?試行錯誤のうちに行き着いたのは、朝、赤ちゃんがご機嫌なうちに夕ご飯を作ることでした。朝から作るから朝ごはん?いえいえ!朝作ったって、夜に食べるから立派な夕ご飯です。
朝作って、夜食べる前に温めればいい。出来たてにこだわらなければ楽チンです。電子レンジという大きな味方がいますから。そりゃ、できたてが一番美味しいですけどね。でも、煮物だったら朝から沸騰までさせて、あとは余熱でゆっくり保温できるから味しみしみになって、それはそれで美味しい。そう思うと悪くないでしょ。
それが身についてしまったのか、夕ご飯を夕方作る事にこだわりのない私は、今は作れる時に作って、冷凍するようになりました。
だって、仕事から帰って急いでご飯作るの、キツイんだもの。疲れてるのに誰か作って〜って思うから。
お菓子作りは好きだけど、手の込んだものはそうそう作りません!それに、なんでも冷凍しちゃいます。小さいことを気にしなければぜんぜんイケます。なんてったって私には、電子レンジという強ーい味方がいますから!…たまーに、まだあったまってなかったね、と言って食べてる最中に取り上げて、また「レンジくんよろしく」しちゃうことはありますが。ご愛嬌ってことで。
子どもが巣立った今、私が仕事から帰ってすることと言えば、そうだなぁ。お気に入りのグラスに好きなお酒を注いで…あぁ美味い、とつぶやき。洗濯物を取り込み、パサッと置き。お風呂をサッと洗って、あとは湯をはるだけにして。またお酒を呑む。お供にチーズを食べたり、甘いものが欲しくなったらチョコ食べたり。そしてno+e読んでます。優雅だなぁ、我ながら。あ、愛犬の散歩には行くけれど。
家しごとは、できる時にできるだけ。
もちろん、子どもたちが家にいた、高校生の頃まではやること多かったです!夕方にまたお弁当作って、学校からそのまま塾に行っている息子に届けていました。これは面倒でしたね〜。ほんっとに。でも、息子が頑張ってるのを、全力で応援する自分にも酔いしれちゃったりして。笑
報酬がないから、メンタル維持の難しい家しごと。だから、どうすれば自分が楽になれるのかを考えるのは得意なのかもしれません。お掃除もそう。これがあるとイラつく。無くなれば自分が楽になるからする。思考転換かな。
あとは、、、
子どもたちが家にいた頃は、一緒に家事していました。うま〜く言葉で騙して?いえいえ、人聞きの悪い!言葉巧みに惹き付けて、なんだかんだでやって貰っちゃって。おだてたり、甘えたり、あえてちょっと怒ってみせたり、ね。
「ママがこれするから、〇〇これしてくれると助かるなぁ♡え?ダメ?じゃ、ごはんたべなくていいよ、ママもしたくないから」
なんて言うと、しぶしぶ動いてくれちゃったりして。え?脅迫?いえいえ。これは子育ての一貫。交換条件ってやつです。
だってだって。楽したいんです〜! 私ばっかり負担がかかるの嫌ですし。
ぐうたらママ、ここにありですけど。てへっ。
もっと大きくなってからは、私が仕事から帰ってきたら、
「お風呂入っておいで。もうすぐご飯できるから」
なーんて嬉しい言葉まで言ってくれるようにもなりました。もう神です!
「家事はお母さんだけの仕事じゃない。そこにいる人がすればいいことだ!」
なんて言って育てた甲斐がありました。
我ながら、うまいこと言ったなぁって思ったりしてます。そんな子達も、もう家を出てしまって居ませんけどね。
もう、あとは結構悠々自適です。
旦那が帰ってくるまでに何とか形にしときゃいい、ってね。そんな毎日です。
「母をさがして三千里」、ならぬ「楽をさがして家しごと」でした。
(1999字)
本田すのうさんの、私も家事が好きになる、という企画です。
色んな企画を目にしても、なかなか書けそうにないなぁってよく思うのですが、これなら書けるかも!と思い挑戦してみました。
すのうさん、よろしくお願いします。