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8月24日 Angelsリポート 特別版 ミナシアンGMの会見と大谷翔平選手の今後

レッズ相手にダブルヘッダーを連敗してしまい、スイープ負けを喫したエンゼルス。

辛いニュースはそれに留まらず、なんと大谷翔平選手の右肘に靱帯の損傷(断裂)が見られ、今季は投げないという発表が試合後にありました。更には、トラウトも故障者リストに再度戻ってしまうとのこと。

エンゼルスファンにとっては、本当に苦しい日になってしまいましたね。今日は、リポート記事の特別版と言うことで、下記でミナシアンGMの発言を全て振り返った上で、最後には、大谷翔平選手の今後についても少し考えてみたいと思います。


ミナシアンGMの会見より

さて、まずはミナシアンGMの発言を見てみるところからリポート記事を初めていきましょう。

とてもシリアスな雰囲気でGMがお話しを始められたので、ただならぬ事が起きていると言うのはすぐに察する事ができる会見でした。

早速ですが以下、会見の様子に目を通してみてください。

(注意点:①靱帯の損傷と断裂という表現が、ネット上でも分かれていますので、ひとまず損傷で統一しておきました。それが医学的に正しいのかは全く存じませんが、ご理解ください。②記者さん達の質問はいくつかマイクが遠かったので、なんとなく聞こえた部分に補填して訳している部分が一部あります。そこもご承知おきいただけると幸いです。)

(会見の内容はこちらのツイートより引用しています)

『2つ、故障についてのお知らせです。トラウトは、故障者リストに戻ることになりました。昨日スイングをしてみて、上手くいかなかった。故障者リストに戻して休んで、どうなるか見てみます。ショウヘイについては、途中で降板し、試合と試合の間にチェックを受けました。損傷が見られます。今年はもう、彼は投げません。セカンドオピニオンを見た上で、どうなるか考えますが、ひとまず、“day to day”(これから毎日確認してみてどうか)と言うところです。今日打者として出ていたのは、皆さんもご存知の通り。現在地点はこんなところです。』

-UCL(内側側副靭帯)の損傷ということでしょうか

『YES。まだ、プランや詳細に関しては、現状分かりません。ショウヘイも代理人と話すと思いますし、2試合目には打者として出場しました。2018年にも、故障の上での出場はやっていることなので。毎日これからどうなるか確認して、今後を決めるしか無いと思います。自分も落ち込んでいますし、彼にとって最悪の日。でも、起きたことは起きたこと。そこから立ち直れる人がいるとすれば、それはショウヘイだと思います。』

-手術が必要になるでしょうか?

『まだ決まっていません。試合と試合の間にチェックをして、少し議論をしただけの段階。彼の代理人ともまだ話していません。不運です。ただ、2試合目をプレーしたというところが彼らしいのではないでしょうか?プレーするのが大好きで、チームメイトを、この場所を愛している。とても感動的です。』

-トラウトの手の詳細については

『痛みの許容範囲の問題です。昨夜プレーして、大丈夫ではないとの事でした。今朝、早くから治療に来ていて、話をしました。できる限りのことをして、戻ってこようとしてくれています。彼は、どれだけ必要とされているのか分かっていますし、とにかくプレーしたがっている。でも、いくらトラウトとは言え、彼にも打つためには手が必要だから。深刻な怪我からの復帰ですし、無理をして他の箇所まで痛めてしまうのだけは避けたい。だから10日の故障者リストで、休ませてみようと。とりあえず数日はバットを振らないし、まだタイムライン等はありません。そこもday to dayです。』

-今季中の復帰を予想されておられますか?

『そうであって欲しいと思います。繰り返しますが、まだタイムラインは無いです。できる限りのことをして、早い復帰を目指してくれる人だと言うことは知っていますが。』

-損傷にもレベルがあると思いますが、その辺り、シーズンの途中で大谷選手に何か異変があると気づいておられたんでしょうか?

『No。彼が何か訴えてきたことはありませんでした。痙攣が起きて降板したり、脱水状態になって降板したことはありましたが、この件に関しては今日が初めて。肘の付近に痛みを感じたとのことです。そうしたことを聞いたのは初めて。』

-と言うことは、先日の登板回避の際も何も?

『はい。疲労だと。疲れていると。言った通り、指の痙攣での降板等はありましたが、それは彼の活躍の仕方を考えると、理解できないことではありません。タフなことをしてくれている。痛みに関しては、今日初めて聞きました。』

-損傷の度合いはご存知ですか?

『No。』

-今までで、そうしたことを疑ってきたことは?

『No。彼とは話をしてきました。自分達の関係性は、ここ3年で(築いてきたもの)。信頼がある。自分達は彼を信じていますし、彼も自分達を信じている。彼は彼自身のことを理解していますし、それに耳を傾けてきた。登板を飛ばす必要があると言われたら、そうしてきた。この怪我の件に関しては今日起きたもので、明確にどのボールで起きたのかは分かりませんが、球速が落ちているのを見たし、不運ですが起きてしまったこと。繰り返しますが、ここから立ち直れる人がいるのなら、それは彼だと思います。』

-打者としての出場については?

『不透明です。これも繰り返しになりますが、day to day(これから毎日確認してみてどうか)です。彼がどう感じるのか等を見ていく。もっと詳細な情報が出て、回復までのリカバリータイムが分かれば、また情報は増えると思います。今日は彼は会見はしませんし、だから今、私が話をしています。彼にとってタフな日ですし、自分達全員にとってもタフな日です。』

-大谷選手の過酷な出場度合いは誰もやったことがないですし、エンゼルスもここ数年より前までは注意深く管理していたように思います。これだけたくさん試合に出たことが影響している可能性がある、と言う風にはお感じですか?

『どの選手にもリミットを設定することはありません。特に彼の場合は。出続けることが可能だと言うことを、証明してきている。ケガは、野球では起こるものです。今季異常な数のケガが出ていることは事実ですが、それを(結果の)言い訳にはできない。プロフェッショナルの選手達ですし、諦めずに頑張る選手がたくさんいる。彼も、元々の彼らしい活躍ができるように頑張ってくれることだと思っています。』

-損傷については、2試合目の前に分かっていたのですか?

『はい。試合と試合の間に話をしました。彼はプロ。こうした故障に関する会話を他の選手ともしてきましたし、色々な反応を見てきましたが、彼は平然としていました。「2試合目も出れるなら、出たい」と。メンタル面が強い個性なんだと思います。彼のような活躍をするためには、それは必要なもの。そうした故障の話を受け止め、今日2試合目をプレーしたと言う事実は、自分にとっては感動的と言うレベルを越えています。』

-どのボールでケガが起きた、という会話は無かったのですか?

『そうした投球の詳細に関しては話していません。診察結果について話をしました。箇所の画像や、彼に考えをまとめてもらう、と言った感じです。』

-出場が過酷すぎたとはお考えでしょうか?

『No。繰り返しますが、数年間、彼らしい活躍を続けてきましたし、故障は起こるものです。野球というゲームの一部。もっと彼より少ない出場度合いの投手が、故障を抱えるのも見てきました。タフなビジネスです。特に彼のような速さでボールを投げると、ケガはほとんどの場合で起きてしまいます。個人的には、戻ってきて、またすごく高いレベルで、投打両方での活躍を見せてくれると信じています。』

-次の遠征には同行するのでしょうか?

『また明日の朝、話します。分かりませんが、同行していて、先発オーダーに入っていても驚きはしません。彼がどれだけプレーしたい人なのかは理解しているので。彼自身も考えをまとめたり、近い人と話をする必要があるでしょうし、セカンドオピニオンも重要です。そうした情報が全て出揃えば、彼は正しい決断を下すと思いますし、それが何であれサポートします。』

-スーパースター2人の離脱を踏まえて、チーム全体の雰囲気はどうでしょうか?

『大きなケガであるのはその通りですが、大事なのは次の試合です。明日はオフですが、ニューヨークでまた試合がある。そこに勝つために力を尽くしますし、最近は勝てていないので。どの面でも、十分なプレーができていません。今出られる選手で戦って、しっかりとプレーをしていくと言うところが集中すべきところだと思います。』

大谷翔平選手の今後について

…と言うわけで、本当に苦しいニュースになってしまいましたね。

ミナシアンGMの発言の中で、大谷選手は2018年には同じように故障を抱えてプレーしていたと言う話が出てきました。そこを補強する形で、今後について少しだけ考えてみたいと思います。

まず、大谷選手が過去にトミージョン手術を1度されたのは、2018年の10月1日とのこと。

遡ってみると、2018年には6月初旬まで登板されておられましたが、6月6日の試合で「指のマメの影響」で降板した後に、靭帯損傷の診断を受けたとの事でした。

その後、手術をしない治療法を決断され、9月には再度先発マウンドに上がるものの、結局靱帯の再損傷が判明。そして、既述の、10月のトミージョン手術へと繋がったそうです。

そこから復帰されたのは、翌年、2019年5月7日。この年は、最後まで投手としての登板は無かったものの、打者としては106試合に出場され、HR18本、OPS.848と言う成績を残されています。

こうした過去の経歴から考えると、セカンドオピニオンの上で、再度トミージョン手術が必要になったとしても、来季は打者としての出場は続けられそうな気はします。もちろん今回の断裂の度合い、そして今回の回復度にもよるのは、言うまでもありませんが。

手術が早ければ早いほど、開幕に間に合う可能性も高くなるかもしれませんね。

ただ、怪我の回復度合いだけではなく、もう一つ問題となるのが、差し迫っているFA。

ここに関しては、LA Timesの番記者さんで、現在ドジャースをカバーされているDiGiovannaさんのツイートが示唆に富むと感じましたので、以下に引用して、記事を締めたいと思います。

(皆さんが今後大谷選手にどうして欲しいのか、何が良いと思うのかに関してのご意見などは、ぜひTwitter(X)のリプライ等で教えてくださいね!拝見するのを楽しみにしています。)

(こちらのツイートを引用しています)

『大谷翔平選手が、最終的に投打両方をこなすような長期契約を結ぶためのクリエイティブな方法はいくつかある。DHとしての年俸を基本として、とても大型のインセンティブ(出来高)契約を投手として結ぶ、等だ。ただ、そうした事が、彼のFAをより複雑にしていくだろう。』

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高山恵佳(KK)
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