3月5日 エンゼルス・リポート
大谷翔平選手のナゴヤドーム(バンテリンドーム)でのバッティング練習が話題となる中、今日もエンゼルスは遠く離れた地でオープン戦を戦いました。本日の記事でも、今日試合の注目ポイントに加えて、試合後の選手・監督コメントを見ていこうと思います。
1.今日のエンゼルス注目ポイント(投手編)
今日の注目選手は、本日の先発投手で、開幕ローテ当確と言っても過言ではないリード・デトマーズ。昨年にはノーヒッターを達成するも、マイナー落ちも経験した若手左腕。オープン戦の登板は2戦目になります。
まずは初回、昨年度活躍したカブスの先頭打者ホーナーをライトフライに。その後、イアン・ハップとベリンジャー(元ドジャース)、メジャー主戦級の2人の選手から連続で三振を奪う素晴らしい立ち上がりを見せてくれました。今日は、初回からスライダーがキレキレ。直球も走っていて、たまに投げるカーブも決まっていました。
2回には、ベテランの4番打者ホズマーに良い当たりを飛ばされるも、ショートのベラスケスが危なげなく捌きます。続く5番ウィズダムには粘られて四球も、後続をしっかり切り、この回も無失点。続く3回にもマウンドに上がったデトマーズは、先頭打者をゴロに打ち取り、次の9番バッターに四球を与えたところで、ネビン監督が出てきて交代となりました。
打順1巡分、打者9人と対戦したデトマーズ。成績としては2回と3分の1を投げて、被安打0。2四球に3奪三振という内容でした。本人は最後に与えた四球にちょっとイラついているような感じでマウンドを降りて行きましたが、投げていたボールはどれも素晴らしかったので、良い調整ができているように思います。
また、ネビン監督は、デトマーズはストレートの球速アップにトライしているとおっしゃっていたそうです。昨年度のストレートの平均球速は93マイル(約150キロ)なので、どれくらいの変化が見られるでしょうか。球速と制球の両立も一つ、鍵になるかもしれませんね。
2.今日のエンゼルス注目ポイント(打者編)
打者陣ですが、昨日の試合にレギュラー陣が揃って登場したため、今日は控えメンバーが中心のラインナップに。ここ数試合は、主力陣が揃ってスタメン→翌日は控え陣メインという流れが続いています。
そんな中、活躍を見せてくれたのは、昨年ノア・シンダーガードとのトレードでやってきた、24歳のミッキー・モニアック。2016年のMLBドラフト全体1位指名を受けてプロ入りした選手で、フィリーズではなし得なかったメジャー定着をエンゼルスで狙います。
もともと筋肉質な体格のモニアックですが、今年はよりムキムキになってシーズンに臨もうとしているように見える体格。きっとオフにはしっかりトレーニングを積んできたんだろうなぁと感じさせてくれます。
そんなモニアックが魅せてくれたのは、6回。2ストライクに追い込まれた後、アウトコースのボールを引っ張った打球はライトの頭を超えていきます。モニアックは快足を飛ばして二塁も蹴り、結果は三塁まで余裕で到達するスリーベースヒットに。
今シーズンのエンゼルスは、トラウト、ウォード、新加入のレンフローと外野手3人はレギュラーが確実で、残るは控えの1枠。この1枠に生き残るために、モニアックがどれほどの成績を残せるのかは、ここからのオープン戦の注目ポイントの一つですね。
(ちなみに4人目の外野手候補としては、モニアックに加えて、新加入の人気者、ブレット・フィリップスと、エンゼルスが誇る(はず)のプロスペクトのジョー・アデル。フィリップスがメジャー契約で加入したので、順当に行けばフィリップスになるところですが、フィリップスは今日3三振。ここからの結果次第では、開幕ロースターに反映される可能性も無いとは言えなさそうです。)
3.先発したデトマーズの試合後コメント翻訳
さて、前回登板に引き続き、今日も良いピッチングを見せてくれたデトマーズの試合後のコメントを紹介します。(Bally sports westの試合中継の中で、放送がありました。)
-前回の登板時には、シンプルにストライクを投げ込むことに集中したとおっしゃっていましたが、今日のポイントはなんでしたか?
「前回と同じです。3回には四球を出してしまいましたが、今の集中ポイントは全ての球種でストライクを投げ込んでいって、シーズンに向けて作り上げていくことです。シーズンが始まるときには準備万端であるようにするために、それが一番大事だと思いますし、今はまだ2イニングや3イニングなので、スプリングトレーニングが終わる頃には最低でも5回、6回は投げられるようになっておきたいです。」
-ネビン監督が、(デトマーズは)球速を上げようとしているんだと話していましたが、今日はどうでしたか?
「かなり良くなってきていると思います。球速が今日どれくらい出ていたかはわかりませんが、上がってきているように感じています。状況によっては、球速が出れば出るほど良いという時もあると思いますし、同時に(チェンジアップのような)オフスピードの変化球も活きてくれば良いと思います。」
淡々と振り返っているのが印象的でした。昨シーズン素晴らしかったサンドバルに、新加入のタイラー・アンダーソン、スアレス、そして今日のデトマーズ。今シーズンもエンゼルスの先発左腕陣は頑張ってくれそうですね!
4.ネビン監督の試合後コメント翻訳
さて、今日のデトマーズ投手に関するネビン監督のコメントです。(こちらもBally sports westの試合中継より。)
-デトマーズはどうでしたか?
「良い働きで、良いボールをたくさん投げていたよ。首脳陣として、彼に投げてほしいボールが投げられているように思う。3回もマウンドに上がったしね。次回も開幕に向けて調整していくと思う。いろんなコースに決まっていた変化球も良かったし、全体的に良いパフォーマンスだったね。」
おわりに
本日も記事を読んでいただいてありがとうございました!個人的に今日安心したのは、昨シーズンの最後に怪我で故障離脱したベラスケスが、軽快な動きを見せていたこと。スイッチヒッターの登録ですが、対右投手でも右打席に入っているので、今シーズンは右打席に集中する可能性もありそうです。イカちゃん、まずはお帰りなさい!KK
いつもたくさんのサポート、本当にありがとうございます!情報発信を続けていく上で、とても励みになります!頑張れます(^^)