Colmarでは念願のイーゼンハイム祭壇画を拝見、圧倒的何かを感じる ~ キャンパーヴァンで欧州一周(フランス編)
Comarに近づくにつれて、景色がどんどんドイツっぽくなって行く。山が増え、木々の緑も濃い。何より、教会や住宅の建物が今までとは違う。あああ、フランスももうすぐ終わりかああ。
Colmarで朝を迎え、早くに街に繰り出す。思った以上に綺麗な街。色とりどりの古い家が並び楽しい。来る前はとても小さな田舎街で素朴な雰囲気かと思っていたが、しっかりと中国人が多い観光地だった。
ウンターリンデン美術館(Musee Unterlinden)でイーゼンハイム祭壇画(Isenheim Altarpiece)を楽しむ
まずウンターリンデン美術館(Musee Unterlinden)へ。YouTube動画で見たイーゼンハイム祭壇画(Isenheim Altarpiece)がある美術館。
是非そこに行って、この祭壇画を見たいと思っていたので、夢が叶った。マティアス・グリューネヴァルトによる1512年から1515年の作品。建物はもともと教会だったようで、外側は素朴。
大きな作品で3段重ねの折りたたみ形式。現在は展示するためにバラバラになって堂々と置かれている。どれもデカイ。昔は時期によって見れる絵が変わっていたよう。以前は近くの街イーゼンハイムの麦角菌中毒患者の病院にあった。聖アントニウスはこの病気の守護聖人。この祭壇画はある時点でColmarに移される。
第3面:
以前は聖アントニウスの大祭日に公開された貴重なもの。本来は絵画が描かれている左右両翼パネルが閉じられている。中央に聖アントニウス、両側に聖アウグスティヌスとギ・ギエルス。供物を捧げる2人。下段はキリストと弟子。
本来閉じられた両翼パネルを第2面の中央から開けると、左右の端に絵画が現れ、向かって左側に聖人二人、右側が悪魔たちと聖アントニウスの絵。
彩は鮮やかで美しいが、左側の絵はおどろおどろしい。左下には病の患者が。右側の絵は聖人二人が何やら相談?
第1面:
パネルが閉じられた状態。イーゼンハイム祭壇画。
左側は聖セバスティアヌス、右側は聖アントニウス。暗い背景で重い雰囲気。
キリストのサイズが大きいことや、キリストの右側の聖人の指が長いのが
やや気になる。デフォルメ?凡人には分からない意味があるんでしょうね。
第2面:
これが第2面の中央絵画2枚。その下の写真の受胎告知は、本来この中央絵画の向かって左側に、キリスト昇天は向かって右側にある。
最近、洗浄され修復も終わったばかりのようで、色も鮮やかで美しい。合奏団の左側に悪魔くんのような人がなぜかいる。受胎告知の教会がゴシックなのも違和感。何か目的があったような気もするが、不明。
病気の人にとっては救いの祭壇画。何か強いものを感じる。圧倒的な何か。
美術館はとても広くて、他にも宗教画も多く展示され、古い彫刻なども興味深い。特に昔のストーブが美しい。中庭も綺麗でした。急いで回っても1時間半ほど。
Colmarの街は可愛い、リトルベニスは観光客だらけ
Colmarの街にはすごい観光客の数。ここではもち中国人が多い。久しぶりに日本語を話す家族まで。嬉しい。
リトルベニスではすごい人混み。それでもゴンドラは絵になるし、花も綺麗に植っている。
2、3時間歩いたあと、遅いランチ。なかなか決まらず、結局街中の普通のレストラン。ラッキーにもオンラインガイドで調べたローカルフードがあったので、私はそれをチョイス。ベックオフというジャガイモとお肉のスープ。見た目よりもずっと美味しい。ペリエと一緒にいただきました。