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フランスのモビリティデータサービス:Fluctuo(フラクチュオ)の Q3 European Index レポートを読んでみよう!

この記事は シェアモビリティの標準的なデータフォーマット GBFS Advent Calendar 2023  21日目の記事です。

GBFSとどういった関係あるのかというと、FluctuoはGBFSのデータを高頻度で取得し、その差分をとって自転車の移動を検知しています。そうして各シェアサービスのかなり正確な利用回数推定を行いレポーティングするサービスを行っています。今回紹介するレポートもGBFSデータが多分に活用されています。

Fluctuoとは

2019年に設立されたFluctuoは、マイクロモビリティ&公共交通機関企業、MaaSプロバイダー、都市にとって信頼できるパートナーに急速に成長した。Statkraft VenturesとSNCFの574 Investから160万ユーロを調達した当社は、現在、ヨーロッパを超えて実現可能なソリューションを提供するための開発を進めている。


データサービス

  • City Dive


  • Delta


  • Bridge


レポート

四半期ごとにレポートを公開しているのでメーリングリストに登録しておけば、タイムリーにレポートを読むことができる。


Q3 European Indexのトピックス

このレポートはFluctuoに登録していれば誰でも閲覧可能なレポートです。


ベルギー ブリュッセル

POINT: 電動キックボードが71% (2万台)と大きな割合を占めている。シェアサイクルが6500台しかないのはなぜなのだろう。


フランス パリ

POINT: シェアサイクル(ドックレス、フリーフローティング)が全体の86%(36,000台)を占めている。

フランス:パリ

POINT: 電動キックボードのシェアサービスが住民投票によって禁止された。シェアサイクルの利用が前年同月の2倍近くに増加している。

電動キックボードシェアの禁止の影響


パリでの電動キックボードのシェアの廃止についてはこちらをお読みください。

Lime、Dott、Tierの3社は、欧州の主要都市であるパリではもう電動キックボードのレンタルサービスを展開できなくなった

フォーブスジャパン


これらの比較からも明らかですが、パリで電動キックボードのシェアサービスが廃止されましたが、ブリュッセルでは広く電動キックボードのシェアサービスが利用されています。パリがそうであったからといって、グローバルに電動キックボードのシェアを禁止する大きな波が来ているかといえば、決してそうでもないと思います。

今後も、Fluctuoのレポートを読んでヨーロッパのトレンドを注視していきます。日本のシェアサイクルもGBFS公開を機に、海外からも注目されるといいな!

サポートのお金は,少し値段の高い マシュー・J.サルガニック 著『ビット・バイ・ビット -- デジタル社会調査入門 』(¥4,320)の購入資金にあて,noteに書評を書こうと思います.ぜひサポートお願いします\(^o^)/