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楽器を2つやることのメリットについて2、できればギターか鍵盤楽器か、和音楽器ができたほうがいい。
昨日の楽器が2つ以上できた方がいい、の続きです。
僕が金管楽器とギターをやったのはラッキーで、それは1つが和音楽器だったからです。
ロックやフォークしかやっていないときはあまり思いませんでしたが、ジャズをやるようになると、とたんに和声の知識が必要になってきます。長年ギターをやってきた僕でも、そうとう苦戦しました。菊地成孔さんのペンギン大学で楽理を習わなかったら、まったくジャズってものがわかっていなかったと思います。
またその和声の知識の獲得の過程で、ギターが弾けたことは非常に大きな価値がありました。おそらくピアノが弾けることがいちばんいいのだと思いますが、弾けないものはしかたない、ただ菊地成孔さんのペンギン大学で、コードぐらいはパッと押さえられるようになりました。(菊池桃子さんは教える天才的に上手い)。
ただ、もし自分がギターをやっていなくて、コードネームの意味も全く分からない状態であの講義を聴いて、理解できただろうか、と考えると、僕自身は多分無理だっただろうな、と思います。
マイナー、メジャー、セブンス、ディミニッシュ、オーギュメント、ナインス、SUS4、みたいなものがとりあえずは肉体化していた(理解はしていなかったが)し、どの指でどう押さえるのかとか、Dm7とFは相当にてるとか、DmのベースをBにするとBm7-5になるんだな、ということがフィジカルに理解できる。
これ、もしまったく和音楽器やっていなくて単旋律だけの楽器だったら、正直言って勉強はできても肉体化するのはそうとう厳しいように思える、まぁ、人によると思うけどね。
ちなみに写真は僕が唯一所有したギブソンのビンテージで1960年のレスポールジュニア、ダブルカッタウェイ。すごくいい音だったけど、レコーディングで使ったらノイズが酷くて、ライブをこれだけで乗り切るってのもなさそうだったので手放した。5年か10年持っていたけど、その間に人気が出たみたいで、ほとんど買った値段ぐらいで中古屋さんに売却できたのだった。