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「戦争プロパガンダ10の法則」
ロシアによるウクライナ侵攻から1ヶ月。非常に辛く悲しい気持ちで日々を過ごしている。この写真のようになんでもない普通の夕暮れの空をミサイルが飛んでくると想像すると、そこがいかに地獄であるのかが、何百万分の一ぐらいだけだが、わかる。
Facebookで、「戦争プロパガンダ10の法則」というものを知った。
怖ろしいほど、今の状況にピッタリだ。なんと2002年に、私が以前勤務していた草思社から出た本だ。
「戦争プロパガンダ10の法則」
1.われわれは戦争をしたくない
2.敵側が一方的に戦争を望んだ
3.敵の指導者は悪魔のような人間だ
4.われわれは偉大な使命のために戦う
5.敵はわざと残忍な行為に及んでいる
6.敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
7.受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
8.芸術家や知識人も正義の戦いを支持
9.我々の大義は神聖なものである
10.この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である
The enemy alone is to be blamed for the war.
The enemy is inherently evil, resembling the devil.
We defend a noble cause, not our own interest.
The enemy commits atrocities on purpose; our mishaps are involuntary.
We suffer small losses, those of the enemy are enormous.
Artists and intellectuals back our cause.
Our cause is holy, it has a sacred character.
この本は
ということは、いつでも、どんなときでも、戦争というものはこうプロパガンダされるということだ。
ニュースを見ていても、まさにこのままなんだが、プーチンだけを悪魔のような人物とすることは、本当なのだろうか。
真実は後年の分析が明らかにするのだろうが、わかりやすい「悪魔」のような指導者って、本当にいるのだろうか。