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こどもの自死を描いた「ぼく」という谷川俊太郎の絵本の制作過程を描いたNHKのドキュメンタリーに感動した。
こどもの自死を描いた「ぼく」という谷川俊太郎の絵本。
その制作過程を映画いたNHKのドキュメンタリーを見た。
(悲しいが)素晴らしいテーマだ。そして(悲しいが)素晴らしい本。
そしてそのプロセスが、まさに身につまされるものだった。
イラストレターと谷川俊太郎のやりとり。
イラストレーターのごうださんは、僕と同じ、わりと広告寄りの人間だ。
依頼があって、描く。
(でも谷川俊太郎だって、依頼を受けて詩を書いたんだが)
詩が書かれる。
絵のラフができる。絵の対して詩人が、
詩人の枠を越えて、新しいアイディアを加えてくる。
それが繰り返され、絵は練り上げられ、
あるページの詩はいちど「トル」となり、
絵だけのページになる。
しかししばらくして、そこには別の言葉がはめられる。
これが、すごい。
詩人は御年90歳。
誰よりも、エネルギッシュで、戦闘的で、
しかも、ソフィストケイトされていた。
もう、恐れ入りました。
僕は中学時代から「20億光年の孤独」を読んでいたぐらい、
谷川俊太郎さんのファンだったんだが、まぁ、最敬礼です。
※編集者は後書きに「死なないでください」と書いていた。そのメッセージが多くの人に届けばいいなと思います。この本を作った編集者が、いちばんいい仕事をしたとも思います。同業ながら、最敬礼しつつ言いたい。
Good Job!