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ヤマハ音楽教室が日本の音楽を支えてきた功績には凄いものがあると痛感している。

私はヤマハの人間ではないですが、27ぐらいからもう30年ぐらいヤマハの広告の仕事に関わっています。楽器や音響機器のカタログや広告、そして音楽教室の広告や記事作成もたくさんしました。

ここ5、6年は別の仕事が忙しかったりしてヤマハの仕事は減っていましたが(また最近増えてきましたが)、他の仕事でも音楽主に関連の仕事だったので(ある時期から基本的には音楽関連の仕事しかしないと決めたので)様々なアーティストにインタビューをしていました。

そこで驚くのが、ヤマハ音楽教室の貢献のものすごさです。私が取材したことのある方だけでも、上原ひろみさん、上原彩子さん、カシオペアの向谷さんなどは有名ですが、ほかにもジャズピアニストの桑原愛さん、数学者でピアニストの中島さち子さん、ジャズ作曲家の挾間美帆さんなどなど。(今急に思い出せないひともたくさんいるはず)。

安宅和人さんは「天才は確率的に出現する」を仰いましたが、まさに音楽でもそれで、上記のような天才たちはものすごい母数から出てきたのがひとつあります。音楽教室でたくさんの子どもたちに音楽教育を行うなかから小さい確率ではあるけれども、天才はやっぱり出てくる。

しかも、そのヤマハ音楽教室のメソッドが卓越していることも言えると思います。バイエル・ツェルニーのようなピアノの教育メソッドがどう優れているのか、どう優れていないのかは、ピアノの門外漢の私にはわかりませんが、ヤマハのエレクトーンでのレッスンでは、コードを使って音楽を理解し、演奏しますし、上級になるとオーケストラ曲をエレクトーンで一人で演奏できるようにアレンジする力、さらに上級コースになるとやる(のであろう)作曲などが素晴らしいと言うこと。とあるジャズ作曲家は、音大で学ぶ管弦楽法を5,6歳の時点で耳から学び始めたのが素晴らしいメソッドだったと述懐されていました。

音楽教室を立ち上げた頃の方々も、ヤマハ銀座店の方にうかがったことがありますが、その話もすごかった。

ほんと、長年仕事でもお世話になったのはありますが、それをさておいても、すなおにヤマハってすごいなと思っています。浜松出身としては、実に誇らしいです。



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