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ここ半年、オーディブルで村上春樹の1Q84を散歩しながら聴くのが無上の喜びであった。完結したのが寂しいが、もういちど、いや何度でも最初から聴く。
ここ半年、オーディブルで村上春樹の1Q84を散歩しながら聴くのが無上の喜びであった。
聴く読書は快適で、文学書よりも実用書とか科学書などを聴きながらアルクの楽しいのだが、唯一の例外は村上春樹の1Q84だった。
私は村上春樹ファンなんだが、実を言うとノルウェーの森ぐらいからあまり好きではなくなっていた。よくある、人気がでると引いてしまう、逆ミーハーのように感じられるかもしれないが、本の内容があまり好きではなくなったのだった。
が、1Q84はいっしょに仕事をしているグラフィックデザイナーの子が、すごくいい、というので久々に読んでみたのが7,8年前。文庫本で6 冊を読み進める順に買っていって、読み尽くし、とても感動した。
そしてその文庫本は風呂場で(風呂場で本を読む悪癖があった)ボロッボロになるまで読んだので、たぶん4回ぐらいは読んでいたのではないか。
それがひと段落した頃に、コロナになり、散歩をするようになり、オーディブルを聴くようになった。
Audible
Audibleでは科学物をよく聴いていた。
超ぶっとんだ数学の理論、宇宙際タイヒミューラーを知ったのもAudibleだった。
撃/dp/B08NWSK6GM/ref=tmm_aud_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1690682055&sr=8-1
時間は存在しない、もAudibleがきっかけだ。これもぶっとんだ。多元宇宙の存在の可能性(大きな)を散歩しながら知った。
そしていくつか小説もAudibleで試してみたが、これはなぜか全く耐えられなかった。小説を聴いているとイライラしてしまうので。
が、村上春樹がAudibleで解禁になり、この春頃に1Q84の配信がはじまった。Audibleではナレーションが重要だが、
ナレーター: 杏, 柄本 時生
ということで、両方とも一流の俳優さんで、これがまた素晴らしい朗読だった。
とにかくそれを聴くのが楽しみで散歩していたぐらいだ。
そしてついの最終巻が先日配信され、楽しみに散歩していたが、ついに聞き終わってしまったのだった。
楽しかった。
私は今でも散歩をすると、かならず月をみつめる
ここが月が一つしかない世界であることを確認したいからだ。
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