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これは経済がタフなのか、それとも怖ろしいことに戦争に慣れてしまったのか
ウクライナでの戦闘が激化し、終わりが見えない状況。
ロシアへの経済制裁も強烈であり、ロシア国債のデフォルトもあり得ると言われている。
そんな中、アメリカ経済の代表的な株価指数であるSP500の株価は急激に進行前へと戻している。
金融会社の株のディーラーや経済学の専門家がロシアの戦況を語っていることもそら恐ろしいが、戦争状態であることを踏まえての株価の上昇が、心を冷え冷えとさせている。
良く言えば、停戦をすでに折り込み世界経済が力強く回復することを表しているのかもしれない。
が、悪く言えば、戦争状態に慣れ、(このままで済むはずがないのに)これを日常として、なかったことにして普通に経済が振る舞っているのか。
意識的な鈍感化。戦争への感情へのシャットアウト。ナチス政権下のドイツの人たちが、アウシュビッツを知らない振りをしていたことを想起させる。「いいえ、あなたたちは知っていた」。
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20200825/index.html
1945年5月、ドイツは降伏。
ドイツ人は、収容所内の生々しい虐殺の惨状跡を見ることを強要されました。
目撃した男性は、目をそむけ、
女性は失神し……………。
そして、人々から
“知らなかったんだ”
と、いう声が上がったとのこと。
すると、解放された収容者達は、怒りを顕わにして叫んだそうです。
“いいや、あなたたちは知っていた”と。
『時代は独裁者を求めた』