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コンテストに勝つことと、音楽の神様に愛されること。
私は小学校でトランペットを、中学からはギターもはじめ、それ以来ずっと音楽をやってきた。
音楽をやる中で、コンテストというのがあって、たとえば吹奏楽では中学でも高校でもコンテンストに出た。中学のときはまぁ、並み程度の成績だったが、高校の吹奏楽では県下の強豪を下して東海大会に出場した。
また大学の時始めたバンドは、コンテストで優勝し、賞金と副賞のクルマをもらったし、そのままプロのバンドとして給料ももらったのだった。
何が言いたいかというと、私は今まで音楽のコンテストは基本的に勝ってきた。今日久しぶりに仕事で吹奏楽部を見てきて、ああ、おれはコンテストは得意だったな、と思ったのだった。そして、それは同時に、音楽家としてはあまりいいことではなかったな、とも思った。
(続きます)