生演奏、それはマスタリングされない、プロセッシングされない音楽のテクスチャーを味わうこと。
ジロキチで本物のライブ久々。毎日音楽は聴いているが、電気的に記録された再生音は常にマスタリングされ、整えられ同じスピーカーから出てくる。でも本当の生の音楽は人間の数だけ、楽器の数だけ、それぞれの場所から、それぞれの音色で、手つかずのまま出てきて混じり合って音楽を紡ぐ。
生演奏を久々に耳にすると思うのが、音というもの、音楽というものはマスタリングされて、プロセッシングされると、全くといっていいぐらいテクスチャーが変わってしまう。RAWではない。しかもそれが電気的に録音されて、何度も再生可能な記録になると、これまた激しく音楽はかわるのだなぁ、という当たり前のこと。これを今日もまた痛いほど思い知らされた。
音楽の現場とは、ただ1回限りのかけがえのないものだ。これは「生命」と同じだな。