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仕事の記録、マランツオフィシャルブログ 鴻池賢三氏、VGP「殿堂入り」を果たした「M-CR612」を語る


私、マランツの公式ブログも手掛けております。
オーディオはブランドによってやっぱりカラーが違って面白い。マランツはやはり製品デザインも、音も、そしてコンセプトもヨーロッパな感じのテイストであって、そこが日本のオーディオの王道を往くデノンとは大きくテイストを異にする部分だ。

今回この記事でオーディオ評論家の鴻池先生も評価しているように、マランツはオールオーバーのお客さんを目指さず、逆に尖った製品コンセプトでターゲットを絞ることで、逆に製品の個性が際立ち、評価され、裏返っていくつかのカテゴリーではシェア1位になっているような部分があるように思う。卓抜したものづくりだし、素晴らしいマーケティングコンセプトだ。ジャズのECMレーベルが質の高い、しかし北欧の異端のジャズレーベルだったのが、いつのまにかジャズの王道になったのもそうだ。
そしてアップルだって、異端、ひねくれもののパソコンだったのが、まぁこちはらiPhoneという大ヒットがあったわけだが、いつのまにか世界で一番大きな会社になったのも面白い。
切り捨てて尖ることをすることで結果的に多くのカスタマーを手に入れている点は似ているように思える。
マスマーケットではこだわりはNGであって、オールオーバーに行け、という一般的な考えの逆を行き、徹底的にこだわり客を選別することで、逆に忠誠度の高い、あるいみファンのようなユーザーを手に入れ、そこを軸に多くのユーザーを得ていくわけで、これはメーカーもユーザーもハッピーで素晴らしい戦略だと、思うのだった。

https://www.marantz.jp/ja-jp/aboutus/monthly_Marantz/2022/Sep302022

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