ネットインフラがやっぱり盤石でないとしたら、自動運転は本当に可能なのか。
話題の自動運転などは、ネットインフラがいつでも、完全に機能する前提になっているわけだが、今回のKDDI,AUのようなかなり大きな障害が現実に起きると、それもかなり危ういと思える。今回は通話できない、ネットがつながらないというレベルだったが、ネットに依存した社会にとってはそれだけでも大きな打撃だったはず。宅配便のシステムなども大きな影響を受けたという話も聴いた。それでもクリティカルな状況は今見えていないだけであるのだろう。たとえば人の生死に関わる連絡など、今は見えていないだけだがキット生じたはずだ。
され、これが将来実現が確実視されている自動運転のインフラ基盤だったとしたら、もっと状況は悲観的だ。良くて交通麻痺、悪ければ交通事故が頻発して死亡事故が山のように起きていた可能性がある。
そして障害の原因も、今回は何らかの人為的、あるいは不可避な故障に起因するトラブルだったから再発防止で済むが(済まないけどな、実際は。しかも補償の問題とかもあるだろう)、これが悪意を持った、あるいは意図的な今後サイバーテロ、犯罪、あるいはサイバー空間での国家間の戦争となった場合、確実にネットインフラの機能を守れるのか。
たとえば原発の管理システムのネットワークをハックする、無能化するだけでもテロは成功する。実際にはハックできていなくても、なんらかの手法で、それを疑わせ、管理システムを無力化するということを脅迫のネタに使うだけでも、お手上げになってしまうのではないか。
とにかく盤石にするためにはリダンダンシーを持たせ、何重にもフェールセーフをかけておく必要がある。