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いまジャズがアツい! 映画「BLUE GIANT」レビュー

映画レビューしました。
中身は本文をご覧ください。
驚きなのはジャズがこれだけ世の中一般に話題になりえた、ということ。
ジャズのインサイダーとしては、嬉しい誤算ではあるけれども、やっぱり「ジャズはわかりにくい」というはなしが前提にあって、それをわかるために何をするのか、を多くの人が知りたいのだなと思った。

ただ、そういう俺もジャズはわかっていない、という自覚はある。
それでも演奏はしているんだけど。

もうひとつは、ジャズの評価軸として出演するライブハウス、というものがこのマンガでは歴然としてあるように書かれていたこと。

インサイダーならわかるぐらい、東京のジャズの店がきちんと描かれていて、あ、これはピットイン、あ、これは赤坂Bフラット、そして高田馬場コットンクラブか、今はなき新宿J、とか。これが実力が上がると上の店にでられるようになっていて、この映画のあがり、が、ブルーノートトーキョーということになっているのだった。

これは、うーんどうだろうか。
キャパシティ×客単価で、そのバンドの稼ぐ力は分かるが、それがこの主人公が言う「世界一のジャズ」に繋がってるのかどうかは微妙だ。
もちろん有名でなければブルーノートトーキョーに出られないのは間違いないが。

実際にはジャズの中にもいろんなジャンルや志向があり、銀座系の店はオーソドックスでスーツを着て出る感じだし、中央線系はフリーやファンク、ロックと隣接していて自由だし、音大がある江古田あたりだと大御所の出番は少なく先鋭的なジャズのバンドが出ることがおおい。ぼくが大好きな下北沢のアポロは、ほんとに小さいハコだが、素晴らしいクオリティを誇っているし、音も良い。そして東京のジャズのやや中央線よりの上質な人が出るのがピットインかなー。銀座系のことはすいません、よくわかりません。

ということでブルーノート東京は、確かに世界的なアーティストが出るのは間違いないが、日本のジャズの頂点かといわれると、どうかなー。



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