仕事の記録 TEAC アーティストインタビュージャズボーカリスト 佐藤ひびきさん
佐藤響さんは、実に聡明で若く美しい女性だった。そんな彼女がジャズを歌い、ジャズを多くの人に聞いてもらいたいと思って活動することは素晴らしい。
https://teac.jp/jp/contents/sato_hibiki_meets_teac
しかし現代において、才能ある若者がジャズに身を投じるということは、どういうことなのか。私はジャズ側の人間だから、これは嫌みや非難ではない。ジャズは大いに盛り上がってほしいと心から祈っている。
が、ジャズの現場では、聴き手は老人ばかりだ。若い聴き手が全然育っていない。その一方で佐藤響さんのように、中山巧さんのように、魚返さんのように、そして岸本賢治さんのように、若くて素晴らしい、ジャズミュージシャンはたくさん出てきている。マーケティング的に言えば、質のいいプロダクトが、発展性に乏しく、新奇性にも飛びつかない、質の低い小さなマーケットにガンガン投入されているような状況に思える。
このアンバランスをどうしたらいいのだろうか。
たとえばアメリカのジャズシーンとかどうなっているのか。それこそ若くて素晴らしいミュージシャンがガンガン出てきているが、聴き手は育っているのか。ヨーロッパなら大丈夫そうだが。
そうかグローバルに考えるべきなのかもしれない。
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