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スポーツ選手の引退は、宿命的に悲しい。

とあるスポーツ選手のドキュメンタリーを見た。

スポーツ選手の引退は、宿命的に悲しい。
勝負の世界で必ず負けてボロボロになって去って行く。
逆説的に言えば、負けなければ引退はしない。
イチローだって野茂だって、引退会見は辛そうだった。

音楽やアートのように、年を重ねて熟練したとしても、
勝負の世界において、味とか貫禄とかは得点にはならない。
勝つための技術。体力。
あるいは攻める、食い殺すという殺意。
勝負にはそれが必要なのだろうが、
どんどんより体力に優れた若手が出てきて、
自分は老いていく、その時に体力だけでなく、
殺意のようなものを持てるか。
なかなか厳しいだろう。

おそらくこうした闘争本能は生来的にもっている狩りや同種の縄張り争いやメスの争いの本能に根ざしたものだろう。
そしてそれは若くて強いものに負けてそこを去るのも宿命だ。

でも勝負の世界の負けたから去るという潔さは、美しいし、
それはそれで素敵だと思います。

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