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書くことで描かれる思考の地図

 真剣に向き合って文章を書くと、不思議なことが起こる。

 昨日、仕事の企画書を書いていて、行き詰まっていた。頭の中はモヤモヤして、何を書けばいいのかわからない。とりあえず、思いつくままに書き始めた。

 一時間ほど格闘した後、休憩がてら書いたものを読み返してみた。すると、そこには自分でも驚くようなアイデアが並んでいた。

「え、こんなこと考えてたのか」

 なんだか、他人の文章を読んでいるような感覚だった。

 書くという行為は、頭の中にある漠然とした考えを、言葉という形に変換する作業だ。その過程で、自分でも気づかなかった思考のつながりが見えてくる。

 企画書を推敲するうちに、最初は関係ないと思っていた要素たちが、不思議とつながり始めた。

 つまるところ、書くことは自分の頭の中を整理する作業なのだと思う。言葉を選び、文章を組み立てる。その繰り返しで、自分の考えがクリアになっていく。

 結局、自分で言うのもなんだけど、企画書は予想以上の出来栄えになった。書く前の自分には、ここまでの発想はなかった。

 書くことで、自分の考えが深まり、新しいアイデアが生まれる。それが、この作業の醍醐味だと思う。

 鏡を覗き込んで、知らなかった自分の姿を発見するような、そんな面白さがあるのだ。


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けーすけ
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